目次
私の地平線の上に(最初の本『団子串助』再読;三面記事の世界;占領と戦史;二つの日付け ほか)
講演 戦時から考える
ひとが生まれる―五人の日本人の肖像(中浜万次郎―行動力にみちた海の男;田中正造―農民の初心をつらぬいた抵抗;横田英子―明治の代表的日本女性;金子ふみ子―無籍者として生きる;林尹夫―死を見つめる)
ラナルドの漂流
心の山河
かるた
苔のある日記
戦争のくれた字引き
退行計画
詩・訳詩(らくだの葬式;人形の台詞;かたつむり;まちがいはどこへゆくか;不思議な出会い ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bartleby
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鶴見さんが苦しい時期からの自己救済として書いたという「退行計画」から。自分にとっての自分を「終わりのない試合を続ける、かこいのはっきりしない場所のこと」といい、年をとることについては「自分の指のあいだから、たえずこぼれおちていく自分の部分を、おもしろく思う」といえる。鶴見さんだからこそこういう言葉にてらいや誇張を感じない。若造の自分にはまだまだ本気ではこういうことは言えないし、実感はできない。でもいずれそう思えたらと思う。2011/10/29
v&b
0
団子串助の魅力など。内面的なもの多いか。一部のみ2017/11/30