内容説明
「不器用な天使」「聖家族」「美しい村」「風立ちぬ」など、清新な詩的文体をもつ前期の作品22篇を収録。厳密な校訂に基づく本文に、詳細な校異を附した決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
燃えつきた棒
27
◯「燃ゆる頬」: 昔、新潮文庫で読んだので、題は憶えていたが、再読してみて驚いた。/ 九歳の頃、腎臓病で三ヶ月入院していたことがある。 病院がやけに寒々としていたのと、塩分を減らした食事がひどく不味かったのが印象に残っている。 病院のベッドに一日中寝ている生活は怖ろしく退屈だった。 そんなある日、隣の病室に一人の少女が入院して来た。 房州の海辺の町に住む少し年長の少女で、もう顔も名前も忘れてしまったが、その薔薇色の頬だけが強く印象に残っている。 僕は、あまりの退屈さから、少女の姿を一目見ようと、→2025/04/26
Megumi
4
メモ「幸福の思い出ほど幸福を妨げるものはない」2014/09/21
司
1
「聖家族」「美しい村」「ルウベンスの偽画」など主要な小説の半分が入っている。軽井沢に行きたいね・・・2011/07/14