出版社内容情報
ある/ないとはどういうことか? 心とは何か? 好奇心に駆られ、人間は無数の学問を創造してきた。永遠の問いを解くための最強の技術、哲学的思考法への誘い。
内容説明
心とは何か?ある/ないとはどういうことか?人は死んだらどこに行くのか―好奇心に導かれて人類が問いつづけてきた永遠の謎に、自分の答えを見つけるための、哲学的思考への誘い。
目次
第1章 科学というものと哲学というもの(ねこの好奇心と人間の好奇心;好奇心こそ学問のはじまり ほか)
第2章 哲学という考え方(アリストテレスの考え方;数学的な証明の歴史 ほか)
第3章 「ある」「なし」の問題(宇宙人はいるか;ネッシーや雪男はいるか ほか)
第4章 人間の「心」とはなにか(ねこの「心」とコンピュータ;人間の欲望にかぎりはない ほか)
第5章 答えは一つではない(人の答えとじぶんの答え;じぶんの学問と人の学問)
著者等紹介
吉田夏彦[ヨシダナツヒコ]
1928年生まれ。哲学者。北海道大学助教授、東京工業大学教授、お茶の水女子大学教授、立正大学教授などを歴任し、東京工業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みき
41
哲学ってなに?と思ったときの入り口になる本だと思う。なぜ人間は学問を重んじて目に見えないことにまで興味を持ち、ある・ないや善悪について考えるのか。そういうことを掴み取れる内容だった。 一応小学生向けとは書いてあったけど分かりやすいとは思えないかな...(笑)常識や身の回りのことで疑問に思ってしまった子には、分からなくても分かりたいと思って読む子もいるんだろうなと思った。2017/12/18
みーさん
10
なぜと問うのはなぜだろうという表題に手に取った。哲学の本だった。問いへの答えはなかった。もともとは著者の吉田夏彦氏が小学生のための哲学の本を書いて欲しいという依頼に答えて1977年に書いたものらしい。さらさらっと読めるが、頭が硬いせいかほとんど頭に入ってない。もう一度読まなくては。2018/08/16
oooともろー
6
もともとは小学生向けに40年前に書かれたもの。哲学の諸問題を考えるきっかけとなる本。2017/11/17
桃山
5
小学生向けに書かれた著書を復刊させたもの、らしいが、大人の私が読んでもなるほど〜となる箇所が多く、勉強になった。文章が柔らかくとても読みやすいので、哲学という字面に嫌気がさしてしまうような人にも薦めたい、入門書としてぴったりの一冊。2017/12/23
神瀬威彦
4
現代にあわせて書き換えられているとはいえ、初版が40年前だとは驚きだ。 哲学的思考について分かりやすくかかれている。2019/03/26