内容説明
「強い」のは良いこと、「弱い」のは悪いこと、とされているけれど、本当だろうか?生物に優劣がつけられないように、強弱も絶対ではないことを心に留めて、「弱さ」について考えてみよう。
目次
第1章 「弱さ」とは何か?(生きものにとっての「強さ」とは;「弱肉強食」を超えて;オンリーワンの場所)
第2章 動物たちに学ぶ(ナマケモノから学ぶこと;この世界はだれのもの?;人間の方が「上」なのか?)
第3章 野生との和解に向けて(「人間が上」が当たりまえか;自然界へと通じる道)
第4章 「弱さ」が輝き始めるとき(自然は人間に何を求めているのか?;「民主主義」を定義し直す;「進化」を定義し直す;生物に優劣はつけられない;勝ち負けなし!)
第5章 弱虫でいいんだよ(人は愛なしには生きられない;ちょうどいい小ささ・ちょうどいい遅さ;競争を超えて;「フェア」な世界へ!)
著者等紹介
辻信一[ツジシンイチ]
文化人類学者。環境活動家。明治学院大学国際学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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出版社内容情報
弱いよりも強い方がいいのだろうか?今の社会の価値基準が絶対ではないとしたら……。動植物の性質や古代文化から強さの陰に隠れている弱さの価値に光を当てる!