出版社内容情報
従来の作家論や作品論による作品読解ではなく、現代文学理論による作品読解を高校生になじみ深い作品や作家で実践的に解説。旧知の作品の新たな魅力を発見する。
内容説明
作者は作品を支配する神ではない!!作者と作品を切り離して読んでみよう!!“テクスト”と向き合うことで生まれる文学作品との新しい出会いは、今まで経験したことがないスリリングでクールな読書体験となるでしょう。
目次
第1講 当たり前が当たり前でなくなる瞬間―“ロシア・フォルマリズム”(形式の優先;“ロシア・フォルマリスト”たちの「文学」;“異化作用”の目的;対象の“異化”―知覚・表現・文体)
第2講 辞書にも文法書にも載っていないことばのルール―“言語行為論”(研究領域の新たな発見;オースティンによる発話の三分類;サールの“生の事実”と“制度的事実”;サールの“統制的規則”と“構成的規則”;“テクスト”への新たなアプローチ―芥川龍之介『羅生門』の場合)
第3講 読むことのダイナミズム―“読書行為論”(宮沢賢治『茨海小学校』;「語り」論;期待の地平;内包された読者)
第4講 物語の構造を知る―“昔話形態学”(プロップの“昔話形態学”―三十一の機能分類;『古事記』と二つの『古事記物語』;「行きて帰りし物語」―昔話以外への応用)
著者等紹介
亀井秀雄[カメイヒデオ]
1937年、群馬県生まれ。北海道大学卒。近代文学研究者・文芸評論家。北海道大学名誉教授。文学博士。大学卒業後、北海道内の高等学校で教鞭を執った後、短大講師・北海道大学助教授を経て、同大学文学部教授となる。北海道大学退官後は、市立小樽文学館館長に就任、2014年まで勤める。研究対象は、言語論から身体論・表現論・文体論・文学史(論)・評伝など多岐にわたる
蓼沼正美[タデヌママサミ]
1958年、栃木県生まれ。北海道大学卒。高等学校の国語教諭を経て、苫小牧工業高等専門学校教授。研究対象は、日本近代文学・国語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アナーキー靴下
サンタマリア
harass
佐島楓
まさむ♪ね