ちくまプリマー新書<br> 超入門!現代文学理論講座

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ちくまプリマー新書
超入門!現代文学理論講座

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480689467
  • NDC分類 901
  • Cコード C0290

出版社内容情報

従来の作家論や作品論による作品読解ではなく、現代文学理論による作品読解を高校生になじみ深い作品や作家で実践的に解説。旧知の作品の新たな魅力を発見する。

内容説明

作者は作品を支配する神ではない!!作者と作品を切り離して読んでみよう!!“テクスト”と向き合うことで生まれる文学作品との新しい出会いは、今まで経験したことがないスリリングでクールな読書体験となるでしょう。

目次

第1講 当たり前が当たり前でなくなる瞬間―“ロシア・フォルマリズム”(形式の優先;“ロシア・フォルマリスト”たちの「文学」;“異化作用”の目的;対象の“異化”―知覚・表現・文体)
第2講 辞書にも文法書にも載っていないことばのルール―“言語行為論”(研究領域の新たな発見;オースティンによる発話の三分類;サールの“生の事実”と“制度的事実”;サールの“統制的規則”と“構成的規則”;“テクスト”への新たなアプローチ―芥川龍之介『羅生門』の場合)
第3講 読むことのダイナミズム―“読書行為論”(宮沢賢治『茨海小学校』;「語り」論;期待の地平;内包された読者)
第4講 物語の構造を知る―“昔話形態学”(プロップの“昔話形態学”―三十一の機能分類;『古事記』と二つの『古事記物語』;「行きて帰りし物語」―昔話以外への応用)

著者等紹介

亀井秀雄[カメイヒデオ]
1937年、群馬県生まれ。北海道大学卒。近代文学研究者・文芸評論家。北海道大学名誉教授。文学博士。大学卒業後、北海道内の高等学校で教鞭を執った後、短大講師・北海道大学助教授を経て、同大学文学部教授となる。北海道大学退官後は、市立小樽文学館館長に就任、2014年まで勤める。研究対象は、言語論から身体論・表現論・文体論・文学史(論)・評伝など多岐にわたる

蓼沼正美[タデヌママサミ]
1958年、栃木県生まれ。北海道大学卒。高等学校の国語教諭を経て、苫小牧工業高等専門学校教授。研究対象は、日本近代文学・国語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

74
高橋源一郎が小説を楽しそうに語っていたのは地に足つけた読み方があってこそなのだろうと思っていたところに、お気に入りの方が本書を読まれていて、これだ! と飛びついた。はじめは窮屈に感じた文学理論だが、読み終えてみると今までぼんやりしていた頭の中が整理されたような爽快感。今まで言葉よりも言葉の外にあるものを読んでいた、はその通りなのだが、探していたのは作者の意図などではなく(それが透けて見えるのは興ざめでしかない)、エリ・エリ・レマ・サバクタニ、絶対に辿り着けない真実の探求、終わらない何故を求めていたのだ。2023/06/27

サンタマリア

53
所々難解な箇所があったが、取り扱っている理論を羅生門や山月記等を例にして分かりやすく説明してもらった。これからの読書において全部を実践するのは不可能だが、気が向いたら読書行為論を意識してみようかな。また、読書における解釈の自由を実現するには、あらゆる読み方を理解し、適宜取捨選択する必要があるのではないかと考えた。自分の考えや読み方に固執しそれを自由だと思い込むのは、最も不自由でありその事にすら気づかない、極めて危険なものではないだろうか。2021/08/08

harass

47
確認のために読む。中高生向け新書シリーズの一つ。4つの文学理論を専門用語無しでわかりやすく講義していく。序盤でバルト「作者の死」のことがでて驚く。ロシア・フォルマリズム、「言語行為論」、「読書行為論」、プロップ「昔話形態学」ほんの触りであるが各理論のエッセンスと実例の読み方を紹介してあり、わかりやすく書いてあること感心する。文学理論は難解であるが、自由に読んでいる「はず」の読み方を見直すのによい入門書だと思う。2017/03/10

佐島楓

45
テクストの方法論として、非常にわかりやすく、かつエキサイティング。2016/02/08

まさむ♪ね

35
《ロシア・フォルマリズム》《言語行為論》《読書行為論》《昔話形態学》なにやら聞き慣れない言葉ばかりでしたが、読み進めると、むむぅ、そんな読み方があったのかと目からウロコ。これまで見ていたものとはまた違う、新たな本の世界が見えてきました。極めて技巧的に書かれているということで取り上げられる宮沢賢治『茨海小学校』、ぜひ全文読みたい。あの素朴なイメージの賢治が実は高度なテクニックを駆使して書いていたというのは思いがけない発見でした。《物語とは「言って帰る」ことで、必ず何かの変化が起こる》2015/11/22

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