出版社内容情報
コピペも、ダウンロードも、ツイプロも!デジタル文化をより深く理解し楽しむために学びたい。子どもから大人まですべての現代人必読の著作権入門。
内容説明
基礎的な知識からデジタル化が揺さぶる創作と著作権の現況まで。著作権を考えることは未来を創造すること!おとなになる前に読みたい、教養としての著作権の話。
目次
第1部 基礎知識編(「著作物」って何?―まずはイメージをつかもう;著作物ではない情報(1)―ありふれた表現や社会的事件は?
著作物ではない情報(2)―アイディア、実用品は?
著作物ってどんな権利?―著作権侵害だと何が起きるのか
著作物を持つのは誰か?―バンドの曲は誰のもの? ほか)
第2部 応用編(ソーシャルメディアと著作物―つぶやきに気をつけろ!;動画サイトの楽しみ方―違法動画を見てよい?「歌ってみた」は?;JASRACと音楽利用のオキテ;作品を広めるしくみ―噂の「CCマーク」を使ってみる;青空文庫を知っていますか?―著作権には期間がある ほか)
著者等紹介
福井健策[フクイケンサク]
弁護士・ニューヨーク州弁護士。1991年東京大学法学部卒業。米国コロンビア大学法学修士課程修了(セゾン文化財団スカラシップ)。骨董通り法律事務所代表パートナー、日本大学芸術学部客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
109
ウェブの進歩で誰でも『表現者』になれるようになったけれど、それに伴うリスクや責任について教わる機会は意外とないもの。「転ばぬ先の杖」という訳でもないですが、この本は大切なポイントがコンパクトに収録されている好著だと思います。財産権である著作権は、グレーな領域が大きくてなかなか運用は難しい。縛りを緩くして情報の拡散を促進させるマーケティングがポピュラーになる一方、『想定外』の状況に対応するため新しい規制ができることも多いです。これを読むとSNSの利用規約をもっときちんと読まなくてはという気持ちになります。2016/01/04
夜長月🌙@読書会10周年
20
コンサート会場で必ず写真撮影、録音禁止と言われる。録音はともかく写真の一枚くらい撮らせてSNSに載せてもらった方が宣伝になるのにと思っていたがそうもいかないらしい。でも中にはコンサート途中で撮影タイムがあってドンドンアップしてくださいという方もあるので本人の了承があれば大丈夫。小説には著作権があるので1行足りとも自分の著作として使うには許可がいる。2015/10/31
昼と夜
18
以前同僚のデザイナーに風神雷神図屏風をサイトに使いたいんだけど…と相談され、著作権は切れてるよねと二人で悩んだことがありました、契約解除した会社が私の作ったデザインパーツを利用しサイトリニューアルしたのをもやったことがありました。もやっとした著作権を実践的に解説してて面白い『ここまでなら怒られないかな、といった間合いをはかりながらやる。つまり「阿吽の呼吸」で二次創作文化ははぐくまれてきた』『日本人は声高に法律のルールを論じたり作ったりするのはあまりうまくない。(略)阿吽の呼吸をはかるのは恐らくかなり上手』2015/04/21
calaf
16
確かに、昔(数十年前)と今とではいろいろと社会事情が変わっているので、著作権に関する考え方も変えていかなければなりません。そういう意味で、時代とともに変化する分野と言えそうです。特に、ネット関連の著作権に関して、実用的&容易に書かれている本でした。2015/03/24
Cambel
13
自分で撮影してSNSにアップした写真が、知らないうちにキュレーションサイトで使われていた。そんなキッカケから、自分ごととして読んだ。「ググれクソ」と言われていたのに、数年で「ググったらクソ」(言葉汚くてごめんなさい)な情報しか得られなくなっている現在、情報リテラシーを養うにも本書は役立つと思う。なぜ著作権という考えがあるのか、文化や技術革新によって細かな運用を変えていくことも考えなければならない。2017/08/12