出版社内容情報
まっさらな状態で、「文章を書け」と言われても、なかなか書けるものではない。社会を知り、自分を知ることから始める、戦略的論文入門。3つのステップで、応用自在。
内容説明
まっさらな状態で「文章を書け」といわれても、まず書けない。「論文の書き方」の本を読んではみても、添削は赤字だらけ。自分に言いたいことがなければ小手先の文章で終わる。社会を知り、自分を知ることから始める、戦略的論文入門。
目次
1 文章の読み方・要約の仕方―竹内敏晴著『ことばが劈かれるとき』を題材に(課題文1 引き裂かれたからだ―Nの場合;課題文の筆者と演習の結果;なぜ的確に考え書くことができなかったか;論文を一本仕上げるまでの過程;授業では;課題文の予備的検討;課題文の本格的検討と戦略的検討)
2 設問の核心に迫る方法―藤木久志著『戦国の作法』の「はしがき」から(課題文2 藤木久志著『戦国の作法』の「はしがき」から;検討方法のおさらい;課題文の本格的検討;課題文の戦略的検討)
3 自分の感じ方をどうことばにするか―歴史家アラン・コルバンのインタビュー記事に即して(予備的検討;課題文の戦略的検討;課題文の本格的検討)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
WATA
43
文章の読み方、特に著者の主張をていねいに読み取る方法について書かれた本。著者の伝えたいことはなにか、その主張を裏付ける部分はどこにあるか、といったことを文章から余すこと無く汲み上げ、要約をつくる手順を解説している。もともとは学生の小論文対策の本なのだが、学生にかぎらず「本を読んだとき、内容は何となく分かるけど、他人にはうまく説明できない!」と感じる人全員に有用な本。2014/04/10
著者の生き様を学ぶ庵さん
34
著者は駿台予備校で永年小論文を教えていた講師だそうです。建築学→仏文→小論文という遍歴です。著者の方法論で修行すると、かなり本格的な読解力と文章力が同時に身に付きそうです。受験生の思考力を高める上で、E.H.カーの「歴史とは何か」を選んでいる点はピカイチです。前著「深く読む技術」も良さそうです。2016/11/27
♡kana*
13
うーーん。具体的すぎ?求めていた内容とは違ってました。2016/10/23
あさって
6
課題文の重要なところに傍線を引き指示に従い400字程度で述べるという小論文について、課題文の読み込み方を中心に解説してあります。本書の内容を身に付けるのは大変そう。2013/10/28
しゅんぺい(笑)
5
おもに、「読み方」の本。 ちくまプリマー新書の割に、むずかしい。あまり噛み砕いて読むことができなかった。 でも本気で書くことをするなら、本書に書かれているように地道な練習を積むしかないのかなあと思う。2014/02/10