出版社内容情報
社会学とはどういう学問なのか。古典社会学から現代の理論までを論じながら、自分と社会をつなげて考える知的見取り図を提示する。
内容説明
社会学という学問には、いったい何ができるのだろうか?科学的・客観的に社会をとらえるだけなのだろうか。“いま・ここ”の現実を生きるわたしたちにとって、自分と社会をつなげて考える知的見取り図を提示する。
目次
第1章 社会学って何のためのもの?
第2章 古典社会学の系譜
第3章 現代社会学の理論(社会学の理論はどのように形づくられたのか;ローティやルーマンが考えたこと;ハーバーマスとポスト・モダン思潮)
第4章 実存の社会学をめざして
著者等紹介
西研[ニシケン]
1957年鹿児島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了(社会哲学専攻)。京都精華大学助教授などを経て、和光大学現代人間学部教授
菅野仁[カンノヒトシ]
1960年宮城県仙台市生まれ。東北大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程単位取得(社会学思想史・コミュニケーション論)。現在、宮城教育大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
19
【1回目】社会学という学問領域が、誕生したあと、いかにさまざまな「流儀」に分かれていったかを概観している。結論として、社会学とは、個々人の「幸福のデザイン」をイメージするのに役立つ。また、「社会への配慮の知的技術」として役立つとしている(「おわりに」西)。つまりは、どう生きていきたいのかを考え、人々といかなるつながりをつくっていきたいのかについての手立てを与えるもの(と考えているのは少数派であっても)であると考えられている。なお、著者のお一人である菅野さんは2016年に亡くなった。哀悼の意を表したい。2017/04/13
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
12
【13/02/21】初読時の感想記載なし(!) しかも、再読しているけど、内容をマスターできていない。要再読(18/08/17)。2013/02/21
ceskepivo
12
入門書にしては深い思考まで対話が進んでいる。「教養と言う言葉で思うのは、自分の中の価値観をいったん耕して風通しを良くしたうえで改めて自分のものにしているか、他者の価値観を受け止め理解しようとする開けた価値観を持っているかということ。」なるほど。2014/12/02
サトゥルヌスを喰らう吾輩
9
暇を持て余した神々みたいでした。2016/11/06
takeapple
7
大学生だったころ社会学に興味があって、社会学科の授業に潜り込んだこともあった。あれから20年以上、現在の社会学の立ち位置が確認したくて読んでみたが、そうだよね、今のこの社会をどうにか良くしようという意思が大切なんだと改めて実感。中学生にぜひ読ませたい。西研さんや菅野仁さんの他の著作も読んでみたいと思うし、最後の部分で述べられている、解釈リテラシーを身に付けないとならないのだなあと思いました。ちくまプリマー新書ってなかなか侮れない。2010/03/17
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