内容説明
「漢文?パス!」という多くの受験生に送る苦手克服の虎の巻。漢文は日本語だという基本をおさえれば、センター試験レベルなら一晩で楽勝。効果絶大の個人授業。
目次
第1章 日本語と漢字との切ない関係(漢字がやってきたぞ;漢字って使いにくい;一語・一音節・一字 ほか)
第2章 これがわかれば漢文は読める(日本語として考える;まず主語+述語から;ひっくり返って読む ほか)
第3章 すこしだけ背伸びしてみよう(者と所とにこだわる;まずは者を調べよう;つぎに所を考えよう ほか)
著者等紹介
山田史生[ヤマダフミオ]
1959年、福井県生まれ。東北大学文学部卒業。同大学大学院修了。博士(文学)。現在、弘前大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ソラヲ
3
当初日本語には独自の文字がなかったわけだが、その「音」を表すのに漢語の文字(漢字)を導入できたのは漢字がアルファベットではなく表意文字だったから、という話から始まり、また「音読み/訓読み」の歴史を辿るなどして漢文に親しみが持てるような一冊だった。文字の導入もそうだが、訓読でSVOの言語を無理やりSOVで読もうとするなんて、まさに力業と言う他ない。漢文に触れたのは受験以来だから「副詞はひらがなで書き下す」などの基本的なルールを忘れていたが、本書を読み終えた頃には当時以上の漢文力が身についていた(気がする)。2016/07/13
仲本テンカ
3
学校にあまり真面目に行かなかったせいか、漢文の存在さえ知らなかったっていう…。そんな私でも、本書だけで漢文が読めるようになりました。ただ、まだ内容は理解できてないですけれど…。2012/09/19
可不可
2
お薦め。■多くの参考書が、文法一辺倒だ。確かに、受験にはそのほうが効率的かもしれない。だが、本当に漢文に親しむには「文法×文脈」の両サイドからでなければ、白文を読み解くことはできない。ある程度文法を習得したら、あとは、どんどん文章にあたり、文脈から読み解く訓練が必須。■本書は、そのあたりのことを踏まえている。だから、お勧めしたい。特に、一章と三章はよかった。ただし、入門書ではない。書名とは裏腹に、入門書よりひとつ上の感じ。■ちなみに、ぼくは漢文愛好家。漢文解説書を20数冊読んだが、第5位くらいの感じ。2024/12/13
Jesus@メモ魔
2
一夜漬けなんて虫のいい話は無い2020/11/01
yo yoshimata
2
漢文そのものは全く理解できませんでした。高校で漢文をやったことのない素人ですから仕方ないのかな? でも、筆者の書きぶりや日本語との関係は面白かった。2012/06/18