内容説明
明治から昭和の初めにかけて日本各地に建てられた多彩な西洋館。洋とも和ともつかない造形が与える不思議な魅力を、写真とともに綴った楽しみ方のガイドブック。
目次
序章 西洋館とは何か
第1章 西洋館を用途別に楽しもう(灯台;税関;学校;役所;駅舎;工場;倉庫;レンガ窯;時計塔;教会;ホテル;邸宅;温室;刑務所)
第2章 西洋館の細部を楽しもう(列柱;スレート;ベランダ;装飾金具;階段;食堂;暖炉;照明器具;ステンドグラス;タイル;疾駆し装飾;植物装飾;動物装飾)
第3章 ぼくが選んだ西洋館ベスト10(富岡製糸場;中込学校;箱根富士屋ホテル本館;日本銀行本店;盛美館;自由学園明日館;小菅刑務所;朝香宮邸;岩崎小彌太熱海別邸;日向別邸)
著者等紹介
増田彰久[マスダアキヒサ]
1939年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。大成建設を定年で退職後、増田彰久写真事務所を主宰。明治、大正、昭和戦前の西洋館や近代化遺産を、一貫して撮影する。第33回日本写真協会年度賞受賞、第9回伊奈信男賞、2006年日本建築学会文化賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ごま
10
ざっくりいうと用途別に楽しむ章と、細部を楽しむ章に分かれている。前者は学校、倉庫、刑務所、協会、温室、その他幾つか、後者は階段、暖炉、食堂などなど。説明見開き2頁のあとにカラー写真見開き2頁。出版された2007年時点で現存しているものを取り上げている。表紙は神戸のハンター邸。明治22年。増田さんが親戚のおじさんだったらどんなに楽しいだろうなぁ。2015/07/12
和草(にこぐさ)
10
日本の西洋館って海外に比べるとなんとなく独特の感じがしていましたが、大工さんが自己流で西洋風にしていたのですね。この本を読んで納得。西洋館巡りをしてみたいです。2014/11/03
takao
2
ふむ2024/07/14
みるこおら
2
建築写真家による西洋館の楽しみ方ガイドブック。建物の歴史や外観だけでなく、学校、ホテル、工場といった用途別であったり、屋根、ベランダ、タイルといった細部だったり、いろいろな方面からの楽しみ方を教えてくれる。西洋館というと個人の邸宅や教会、ホテルというイメージだったので、洋風建築としての工場とか刑務所というのは以外で興味深かった。2014/02/18
にご
2
◎いかにもな西洋建築もいいんだけど、棟梁たちの建てた擬洋風建築のおもしろいこと。この西洋文化の吸収と消化を頑張っている感がいかにも日本だよなぁ。2013/01/31