内容説明
詩の林に足を踏み入れてみよう。その中をさまよい歩いていると、自分が知らなかった、世界の様々な在りよう、その果てしない広がりを感じることができるだろう。
目次
第1章 季節 上(春;夏)
第2章 季節 下(秋;冬)
第3章 性と死(孤独な自我;無名性へ;死―この滑稽なるもの)
第4章 世に生きて(真実の場所;政治的理想;原形を夢みつつ)
第5章 無限空間へ(寂寥の極北;抜け道;宇宙の安らぎ)
著者等紹介
柴田翔[シバタショウ]
1935年生まれ。作家、ドイツ文学研究者。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1964年に『されどわれらが日々―』で第51回芥川賞を受賞。以後も作家活動の傍ら、東京都立大学、東京大学文学部でゲーテを中心にドイツ文学を教える。1995年から10年間、共立女子大学文芸学部教授として、演習「詩を読む」などの授業を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HaruNuevo
10
詩を読むためには、言葉をきたんと理解しなければならない。その言葉が使われたさまざまなコンテクストも混みで理解しないと、詩人が思い描いた世界に至ることは出来ない。しかし、詩人その人でない限り、すべてのコンテクストを含めて言葉を100%理解することは難しい。 著者なりに詩をどう読むべきか、実際にいくつもの詩を読みこみ、味わいながらその秘訣を説く。2023/07/30
takizawa
4
近代詩(石垣りん、中野重治あたり)の入門書がないかと探していたところ出会った本。同著者による前作『詩への道しるべ』が日々の暮らしに関わる詩を選んで解説していたのに対し、本書では日常的な時間・空間を越えた人間の根源的なテーマを扱う作品に力点が置かれている。繊細なイメージが先行する立原道造の詩から強靭な精神を読み取る、吉原幸子の初恋の詩から「もうひとつの初恋」を導くなど興味深い解釈もあった。2014/11/28
calaf
3
詩の世界?らしい...私には理解不能...2011/04/28
Naota_t
1
2011/08/172011/08/17
まっち
1
詩の入門書としていいと思う。
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