ちくまプリマー新書 学校で教えない性教育の本

河野 美香【著】

筑摩書房（2005/03発売）

• サイズ 新書判／ページ数 121p／高さ 18cm
• 商品コード 9784480687098
• NDC分類 367.9
• Cコード C0237

内容説明

十代の性感染症患者や妊娠中絶は激増している。情報はゆたかでも、知識があやふやでは仕方がない。すべての恋する中高校生に贈る、わかりやすくて役に立つ性の知恵袋。

目次

第１章　Ｈってなに？（高校３年生女子で、Ｈ未経験です。遅いでしょうか？；援交をしている友だちが「Ｈなんて大したことない」と言います。未経験の私は大事なことだと思うのですが　ほか）
第２章　生理ってなに？（妊娠しても生理はくるのですか？；月経が１０日で来たり、４０日で来たりとバラバラです。おかしくないですか？（中学３年）　ほか）
第３章　避妊ってなに？（安全日や危険日っていつのことですか？（男子）
排卵はどうすればわかりますか？　ほか）
第４章　出産ってなに？（出産のことについて教えてください；陣痛って鼻の穴からスイカを出すぐらい痛いって本当？　ほか）
第５章　ＳＴＤ（性感染症）ってなに？（性感染症にはどんなものがありますか？またどうやって感染するのですか？；十代のＳＴＤ患者はどれぐらい増えていますか？　ほか）

著者等紹介

河野美香［カワノミカ］
高知県生まれ。７４年、徳島大学医学部卒業。同大学附属病院、徳島県小松島赤十字病院、徳島逓信病院産婦人科医長などを経て、２００１年に河野美香レディースクリニックを開設。現在、同クリニック院長。全国の学校からの要望を受け、中高校生への性教育の講演活動を精力的に行っており、マスコミからの取材も多い（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[タルシル📖ヨムノスキー]

今更どうと言うことはないんだけれど、セッククスについて、妊娠と避妊について、そして性感染症について、Q&A方式で平易な言葉で簡潔にまとめられている本で、そのまま中学保健体育の副読本にしてもいいくらい。この手の本を読んでいつも思うことは、様々な物事に配慮して「障害者」の「害または碍」を平仮名にしたり、「痴呆症」を「認知症」と言い換えたり、「できちゃった婚」を「授かり婚」なんて言うように働きかけたりするのに、ナマでやって妊娠する可能性がある日を「危険日」そうでない日を「安全日」と言うのはなぜ？これこそ失礼だ！

2021/10/12

[ris3901]

若者からのQ&A方式。知っておくと良い事から知っていて当たり前であってほしい事まで色々と。息子が高校生になったら本棚に忍ばせたい。装丁もさりげなくて好きです。

2018/08/23

[(*>∀<)ﾉ))★]

中高生向けに書かれた本。それくらいの年頃の子どもがいる親も読んだら良いと思います。

2016/03/21

[kyouikufs]

「学校で教えない」となっていますので、それだけ少々踏み込んだ内容になっています。ただ「性教育」ですので、子どもに妊娠や性感染症、避妊、中絶など、わかりやすく書いてあるのが印象的です。さて、この本を中高生が本当に読むのか。おそらく多くの中高生は読まないでしょう。また、学校は踏み込んだ性教育を教えたくてもできません。様々なしがらみがあるからです。したがって、これは親や子どもに接する身近な人間がまず読むべきでしょう。そして、子どもの本棚にそっと忍ばせておく…といった具合にするのが良いのかなとも思います。

2013/05/11

[みどるん]

真面目な質問と馬鹿な質問が入り乱れて妙なテンションの本。先生も真面目なんだけど、故にギャグみたいになっているところがある。かと思えば、中絶、感染症、クスリによる奇形児のように真剣に考えなければいけないところはしっかりと書いてある。集められた質問に温度差があるのはリアルなんだろうけど。

2014/05/23