出版社内容情報
それは相手との距離を動かし、
関係をつくる言葉だ。
友だち、推し、権力者から商品まで
コピーライターがときあかす
「あだ名禁止」の学校が増える今こそ、考えたい。
なぜ、あだ名は親しみにもなるし、暴力にもなるのか?
「友だちをあだ名で呼んではいけません。名字にさん付けで呼ぶように」
そんなルールを設ける小学校が増えています。SNSでは「息苦しさの象徴」「理解できる」の賛否両論が渦巻いています。
あだ名は、仲間意識を生み、お互いの距離を縮める言葉である一方、相手を深く傷つける暴力になることもある。ときには、権力者を笑い飛ばす武器にもなります。さらにあだ名は人間関係だけでなく、私たちとモノとの関係にも深くかかわっているのです。
本書は、あだ名禁止の賛否を決める本ではありません。あだ名のよしあしを決めるのは、呼ぶ側のセンスではなく、呼ばれる本人の「同意」だと考えます。
コピーライターの著者が、あだ名を入口に、人と人との距離、同意、権力、そして名前が持つ不思議な力を読み解きます。
あだ名は、人との距離をぐっと縮める。
それがうれしいこともあれば、深く傷つくこともある。
名前をつければ、モノさえ気にかける相手になる。
もっとも身近な「言葉の力学」に迫る一冊。
*あだ名は、学校の中だけの話ではない
有名人を「キムタク」「ガッキー」「りくりゅう」と愛称で呼ぶと親しみを感じるのはなぜか。なぜ怖い先生や権力者にひどいあだ名をつけたくなるのか。ペット、ぬいぐるみ、AIに名前をつけたくなるのはなぜか。なぜ「マクドナルド」が「マック」「マクド」と呼ばれるようになったのか。呼び方には、私たちが相手と結びたい関係が表れています。
*中高生だけでなく、大人にも読んでほしい一冊
「さん付け」は壁なのか、相手を尊重する手すりなのか。「ちゃん付け」は親しみか、子ども扱いか。あだ名で呼び合う会社は関係が変わるのか。学校・家庭・職場などで毎日使う「呼び方」を問い直す一冊です。あだ名について考えることは、人と人との距離について考えること。
【目次】
第1章 呼び方には、人と人の「関係」が表れる
第2章 あだ名のよしあしは、「同意」で決まる
第3章 あだ名は、上を向くと武器になる
第4章 会ったことのない人を、なぜ愛称で呼ぶのか
第5章 返事をしないものに、名前をつける
第6章 商品や作品のあだ名は、誰がつけるのか



