出版社内容情報
二人でデザインすることは、こんなにも楽しい!
リボンをかけた小箱をひとつひとつプレゼントするように、ちくまプリマー新書の装幀を続けて20年、500冊。
アイディアは台所のテーブルで生まれる。パソコンは二人で一台。
「ノイズ」や「ほつれ」こそが魅力。愛は必需品――。
二人組創作ユニット「クラフト・エヴィング商會」が語る、装幀という仕事。
ちくまプリマー新書500巻記念!
【目次】
1 本は平面でありながら立体でもある
――どうして装幀の仕事をすることになったか
2 つかず離れずというのがちょうどいいんです
――どんなふうに二人でデザインをしているか
プリマー新書*装幀セレクション
3 リボンをかけた小箱をプレゼントするように
――「ノイズ」と「ほつれ」と「にじみ」
4 「何もしない」っていうのは、どうでしょう
――「過程」があってこその「結果」なんです
「あとがき」の代わりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
20
この本は本好きな方には是非お勧めしたい。ちくまプリマー新書がついに500冊を突破した。普通新書は表紙のフォーマットが決まってますよね。岩波新書や、一番つまんない講談社現代新書(単なる真四角←手抜きとしか思えない。昔のクリーム色の現代新書が百倍良かった)所がこのちくまプリマー新書の表紙デザインは全て違っていてわざわざ一冊ごとにクラフト・エヴィング商會が手間隙かけてやってるのです。大体一ヶ月に2、3冊のペースで。そんなお二人の会話形式で本のデザインに関して多いに語り合ってます。128点の表紙もカラーで展示。2025/08/08
Cinita
8
創刊以来プリマー新書の装丁を担当している「クラフト・エヴィング商會」のお二人が、装丁の仕事について語った一冊。子供の頃「ないもの、あります」を読んで以来ファンだったので、ユニットのなりたちが知れて嬉しかったし、プリマー新書に込められた「子どもたちにリボンをかけた小箱を贈るつもりで本を作ろう」「ならばデザインは一つ一つ違ったものであるべきだ」という想いにはグッと来た。カラーで収録された表紙集を見ていると、抑えた色味と洗練された平面的なデザインが、ちゃんと統一性を保っているのがとても素敵だ。2025/08/08
うさぎや
4
対談形式で装幀の作業工程について語る1冊。そこでこの本の装幀が真っ白というのもいい。2025/08/10