ちくまプリマー新書<br> ひっくり返す人類学―生きづらさの「そもそも」を問う

個数:
電子版価格
¥880
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

ちくまプリマー新書
ひっくり返す人類学―生きづらさの「そもそも」を問う

  • ウェブストアに12冊在庫がございます。(2025年08月12日 04時05分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480684912
  • NDC分類 389
  • Cコード C0230

出版社内容情報

世界には、「貧富の差」のない共同体や、学校に行かずそもそも「教わる」という概念もない社会が存在する。常識を常識をひっくり返して「そもそも」を問う思考法には、問題を定義し直し、より本質的な議論に導く力があります。学校教育や貧富の格差、心の病など、身近で大きな社会・環境危機に人類学で立ち向かう一冊。



【本書で扱う一例】

ヘヤー・インディアンは「教わる」という概念を持たない

⇒学校ってなぜ行くの?そもそも学ぶって何?



プナンは獲物もお金もみんなでシェアして貧富の差がない

⇒格差や権力はそもそもなぜ生まれるの?

ひっくり返して考えた時、問題の根本が見える。

内容説明

常識をひっくり返して「そもそも」を問う思考法には、問題を定義し直し、より本質的な議論に導く力がある。学校教育や貧富の格差、心の病など、身近で大きな社会・環境危機に人類学で立ち向かう。

目次

序章 人類学でひっくり返すとはどういうことか?(「精神の危機」によって生まれた人類学;『ひっくり返す人類学』とは何か? ほか)
第1章 学校や教育とはそもそも何なのか(私の「お稽古ごと」時代;ピアノ教室の未知の世界 ほか)
第2章 貧富の格差や権力とはそもそも何なのか(世界と日本における貧富の格差;貧富の格差のないプナン社会 ほか)
第3章 心の病や死とはそもそも何なのか(働きすぎやうつ病をめぐる私たちの日常;うつ病や心の病のない社会 ほか)
第4章 自然や人間とはそもそも何なのか(自然と人為という枠組み;人間から分け隔てられる動物 ほか)

著者等紹介

奥野克巳[オクノカツミ]
1962年、滋賀県生まれ。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ノンケ女医長

38
ストレスフルだし、どんどん生き辛くなっていく風潮に、何か知恵を授かれないかと思い買ってみた。うーん、著者の興味や豊富な知識、経験は立派だと思うものの、タイトルに記した「生きづらさ」を今まさに抱えた人にはあまり助けにならないと思った。ひっくり返そうにも、土台や文化が違うのだから。その行動をしても、結局「後片付け」は自分でやらないと収拾がつかないと思うし、現代の悩みに明るい灯火を見出すことは、私の場合はかなり難しかった。次々変わっていく話の展開は、知識の豊富さがかなり窺えるが、読み物としてはどうなんだろうか。2025/04/29

よっち

36
常識をひっくり返して「そもそも」を問う思考法には、問題を定義し直し、より本質的な議論に導く力がある。身近で大きな社会・環境危機に人類学で立ち向かう1冊。学校に行かず「教わる」という概念を持たないヘヤー・インディアンや、獲物もお金もみんなでシェアして「貧富の差」のない共同体プナン、常識と思っていることをやっていない事例を知ることで、心の病や自然に対する考え方も含めてもう一度考えてみる内容で、そもそも論は面倒がられる傾向がありますが、時には常識から一度離れてみて考え直してみることも必要なのかもしれないですね。2024/08/29

tsu55

27
ちくまプリマー新書の中の1冊。プリマー(primer=入門書)なので、とても分かりやすく書かれている。 自分の属する文化では当たり前のことが、他の文化圏では非常識となることがある。現代の社会が抱える閉塞感を打ち破るには、異なる文化圏からの視点を取り入れて、常識を「ひっくり返して」考えてみることも必要なんだろうな。2025/02/04

ta_chanko

22
狩猟採集民社会でのフィールドワークを通して、現代社会が抱える問題について考える。「学ぶ」とは何か。誰かに教えられたり教えたりといったことではなく、自分で身につけるもの。「格差」や「権力」のない社会をつくるため、気前よく皆に食料をふるまう者(ビッグマン)が尊大にならないよう、ふるまわれた食料に皆でケチをつける。尊大になったら、人々が離れていく。狩猟採集民にとって、「死」は忘れ去るべきもの。現代社会に多い「うつ病」はないが、特有の病は存在する。「自然」と「人間」は分けられない。川に法人格を認める社会もある。2024/10/04

タカナとダイアローグ

21
西洋社会的常識の枠内だと、「学校に行かないことは問題だ」っていう問いになってしまいがちだけど、人類学を学ぶことで「そもそも学校って必要なんだっけ?教えない民族もあるらしい」といった根源的な問いを得られる。1900年前半に行き詰まった近代をひっくり返したくて人類学が生まれたとのことだけど、どん詰まり感のある現代に必要とされているのがわかる。学校と教育の他、格差と権力、心の病と死、自然と人間をオルタナティブに考えられる人類学入門書。初めて哲学を読んだ時の感覚に近い。あと、見田宗介社会学とかに近い感覚を得たを2024/08/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22047819
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品