出版社内容情報
縮みゆくこの国を待ち受ける未来は暗いのか? 社会を考えるための論点各々を、数字をベースに考えると、「危機」と「希望」の両面が見えてくる。
内容説明
この国の未来の姿とは?「人口・社会」「経済」「環境問題」「防衛・安全保障」「AI、そしてロボット」「最新医療」。考えるべき論点それぞれを数字で整理すると「危機」と「希望」の両面が見えてくる。
目次
第1章 「縮みゆく」日本と、「問題多き」その社会(人口・社会)
第2章 日本は「普通サイズ」に回帰するのか?(経済)
第3章 急速に「暑く」なり、「激甚災害」が増えていく(環境問題)
第4章 「3つの危険国」に対処する(防衛・安全保障)
第5章 ヒトが「拡張」する(AI、そしてロボット)
第6章 ヒトの「寿命」が拡張する(最新医療)
終章 「変化」が、変化を「加速」させる未来
著者等紹介
眞淳平[シンジュンペイ]
1962年生まれ。環境・社会問題エディター。慶應義塾大学経済学部卒業。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修士課程修了(国際政治学修士)。法政大学大学院社会科学研究科修士課程修了(経営学修士)。集英社での女性誌などの編集部勤務を経て、独立。環境問題、社会問題、国際関係等が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tamami
57
わが国が直面している、社会・経済、環境、防衛・安全保障、AI・ロボット等の課題について、関連する統計上の数字を示し、その意味するところから予想されるわが国の近未来を描く。単なる数字の提示に止まらず、著者の主張を随所に挟み読み物としても興味を惹く内容になっている。人口・経済の伸長が国民の幸福にどう繋がるか微妙なところだが、全体としては縮小する日本の姿がクッキリと映し出されている。グローバル化と環境問題は、全国民が命に関わる問題として正対していく必要があろう。著者の広範な問題意識と深い考察に驚愕の念を覚える。2024/02/10
きみたけ
50
面白かった。著者は、集英社での女性誌の編集部勤務を経て独立、環境・社会問題エディターの眞淳平氏。近年大きく変わりゆく日本と日本を取り巻く周囲の現状について、さまざまな分野からこの国の今と近未来を考察した2024年2月発刊の一冊。「人口・社会」「経済」「環境問題」「防衛・安全保障」「AI・ロボット」「最新医療」の6分野。最終章で、日本と日本人、世界、ヒト、を取り巻く状況のこれから、についてまとめています。何となく、日テレの「そこまで言って委員会」のようなテイストを感じました。2024/11/08
よっち
34
日本の未来の姿とは。人口、社会、経済、環境問題、防衛・安全保障、AI、そしてロボット、最新医療といった論点それぞれを数字で整理して見えてきた危機と希望を紹介する1冊。総人口のピークを過ぎて減少傾向にあり、高齢化も進む中で起きている様々な問題、取り巻く状況はどう変わりつつあるのか。日本の経済規模はこれからどのように変わるのか、急激に変化しつつある気候や甚大災害、日本と周辺諸国の防衛・安全保障問題。進化するAIやロボット、最新医療が紹介されていて、豊富なデータをもとにした考察がもう少しあると良かったですかね。2024/02/28
ピンガペンギン
19
著者は環境・社会問題エディター。200冊以上の関連書籍、ニュース等を読んでをまとめたもの。題名に「希望」とあるが、日本にとって厳しい現実に直面する内容だった。なかでも著者の詳しい環境問題で日本の取り組みは遅い。気候変動は大事、という社会の同意は出てきたようだけど、高齢者が多いせいか、具体的な取り組み内容について選挙の争点になってなかった?再生可能エネルギーは世界各国で導入が進みその比率が高くなっているが、日本は20%。十分に競争力がある自然エネルギーを排除しかねないやり方で電力容量の→ 2024/03/09
やす
5
データに基づいて、日本の現状を広く浅く見ている。危機感と諦めと半々の気持ち。 内容はとてもいいのだが、読点が多く読みにくい。校正が粗い箇所も多く、本としての質の低さが気になった。2024/02/23
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