出版社内容情報
家族、恋人、友人――いちばんすぐそばにあり、実はいちばん掴みどころのない「身近な関係」をいちから捉えなおし、人間関係の息苦しさとさみしさをときほぐす。
内容説明
家族、恋人、友人―いちばんすぐそばにあり、実はいちばんつかみどころのない「身近な関係」。切り捨てることも手放しに肯定することも難しいその関係を哲学的にいちから捉えなおすことで、息苦しさとさみしさの狭間に立ち位置を見つける。
目次
序章 まえがき その二
第1章 身近な関係とはどんなものか
第2章 身近な関係はどんなものでないか
第3章 タテとヨコ
第4章 共同と相補
第5章 パターンをかけあわせる
第6章 身近な関係のウチとソト
第7章 あらためて、身近な関係は必要か
結びに代えて―人は変わる、関係も変わる
著者等紹介
平尾昌宏[ヒラオマサヒロ]
1965年、滋賀県生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門は哲学、倫理学。立命館大学、佛教大学、大阪産業大学、追手門学院大学などで講師を務めるかたわら、邦訳スピノザ全集の計画に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
32
身近な人間関係に悩むのはなぜか。人と人のつながりをいちから捉えなおすことで、息苦しさとさみしさの狭間に立ち位置を見つける本。家族・恋人・友人といった、一番すぐそばにあり、実は一番つかみどころのない身近な関係。切り捨てることも手放しに肯定することも難しい、いつだって悩ましい関係をタテとヨコの関係、あるいは共同性と相補性という概念を用いて考察してゆく一冊で、共通点によって繋がりができる中で、違いがあるからこそ関係性が深まるという論は、その違いを許容できるものかどうかでだいぶ変わってくるのかなとは感じましたね。2024/02/08
黒澤ペンギン
11
親子、親友、恋人など、身近な関係の分類ってイメージなどが固まっていてそれぞれの関係とズレが生じている。だから新しい分類を提案している本。タテとヨコ、共同と相補のマトリックスから考える身近な関係は、夫婦はこうあるべきみたいなイメージから離れた場所にあるのでフラットに関係を見つめ直せるよう。 つながりを考える時についつい同じという点を重視してしまう身としては、違うから繋がるって当たり前だけどこっちも重要。2024/01/13
oooともろー
3
友人・恋人・親子などの言葉ではなく、主に身近な人間関係を「タテとヨコ」「共同性と相補性」から考える試み。関係が人を作る。関係も個人も変化する。2024/07/24
so, litud
2
身近な関係をタテとヨコ、共同性と相補性に基づいて分類した本。人と人の関係は永続的なものではない。友人、家族、恋人といった身近な関係こそ、甘んじずに見つめ直すべきだと私は思った。本書は自分の身近な関係について、考える材料を与えてくれた。これからも、自己と他者について考え続けると思う。2024/12/27
☆ツイテル☆
2
フライヤー2024/07/02