出版社内容情報
数学で使われる「定義と定理」の違いをきちんと理解できていますか? 語彙力は国語だけでなく全教科において重要です。勉強する「前」に語彙力を身につけよう!
内容説明
「偏在」と「遍在」の違いがわからないまま地理を勉強しても成績はなかなかあがりません。語彙力は国語だけに必要な力ではなく、あらゆる勉強の基礎になるものなのです。
目次
1 語彙力はなぜ大事なのか(語彙力はすべての基礎である;実は日本語をみんな知らない)
2 5教科それぞれの重要語彙(数学の理解に欠かせない言葉;理科の「ことわり」を言葉から知る;社会は用語を一つずつ理解しよう;英語の語彙力=暗記した単語数?)
3 実践問題で語彙力を鍛えよう(日本語⇔英語の両面から学ぶ;共通テストの新傾向問題に備える)
著者等紹介
西岡壱誠[ニシオカイッセイ]
1996年生まれ。偏差値35から東大を目指し、3年目に合格を果たす。東大入学後は『ドラゴン桜2』(講談社)に情報提供を行う「ドラゴン桜2 東大生プロジェクトチーム『東龍門』」のプロジェクトリーダーを務める。2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立し、代表に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
80
最近の学生は受験に際してどのような点が問題になっているのか、ということで読んでみました。著者の経験からこの表題にあるように語彙力というのが基本となって国語ばかりではなくほかの科目にも重要であるというのがよく理解できます。5教科それぞれの重要語彙などがあり実践問題(若干少ないのですが)もあり今後の勉強の指針としてはいいのでしょう。2025/05/22
けんとまん1007
57
図書館で目に留まったので借りた。言葉について考えることが、ますます多くなっていることもあり、目に留まったのだと思う。基本的な考え方は、自分と同じものがあって、スラスラと読めた。一つ一つの言葉の意味を考え、少しでも、その場で適格な言葉を使うように心がけている。文章であれば、推敲すること。会話・対話であれば、一呼吸置くことなど。その基本にあるのは、やはり、数多くの言葉に触れることだと思う。2025/01/04
そうたそ
12
★★☆☆☆ いくつになっても語彙力とは必要なもの。何を理解するにしても語彙力こそがその基礎になるというのは大いに頷ける。本書は主要五科目にテーマを絞り、それぞれに必要とされる重要語彙を分かりやすい例を挙げながら説明している。基礎的な内容であるため知っていることも多かったが、たまになるほどと思わされたこともあり。ちくまプリマー新書というレーベルならではの、青少年に向けた平易な内容で、気軽に手に取りやすい一冊ではないかと思う。2023/12/27
Myrmidon
5
飛ばし読み。まあ中高生向けにはある程度有益なことを言っているとは思うが、底が浅い。例えば「信用と信頼」について、「信用は過去、信頼は未来という違いだ」と述べるのだが、その結論がどういう根拠で語られているのか、もっというと「言葉の意味とはそもそも何なのか」という根本的・本質的な思考が欠けている。或いは、「衒学的」の説明として「知識を必要以上にひけらかすこと」とするが、「~様子」でなければおかしい。これは揚げ足取りではなく、筆者が概念を正確に理解できていないからだし、もっと言うと概念を尊重する態度がないのだ。2024/01/30
えんま
4
語彙の多様さが知識の差に繋がるというのは元々の自分の考えと同じだったし、共感できた。中盤いこうのないようはまずまず2023/12/17