出版社内容情報
ほんとに夜型? 天敵は何? 大きさはどうやって決まる? カブトムシの生態を解き明かし、仮説の立て方、調査方法なども解説。自然研究の魅力はここにある。
内容説明
カブトムシの生態には、まだまだわかっていないことが多い。本書では現時点で明らかになった最新の研究成果とともに、仮説の立て方、調査方法、分析の仕方を丁寧に再現。あなたも世界水準の自然観察者、研究者になれる!
目次
第1章 カブトムシ研究者への道
第2章 カブトムシはどんな昆虫?
第3章 幼虫のくらし
第4章 カブトムシを食べたのは誰?
第5章 活動時間をめぐる謎
第6章 カブトムシの生態の地域変異
第7章 昆虫はどのように天敵から身を守るのか
著者等紹介
小島渉[コジマワタル]
1985年生まれ。2013年に東京大学大学院農学生命科学研究科で博士(農学)を取得。その後、日本学術振興会特別研究員を経て、現在、山口大学理学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
49
身近な虫であるだけに、かえって研究の対象にされないため、カブトムシの生態について詳細なことがまだわかっていないのは意外というしかない。小学生の夏休みの自由研究が、大発見をもたらしたのもそのため。巻末の文献リストに英文の論文がリストアップされていて、小学生の名前が筆頭になっていたのが、研究者としての公正さを示しているなぁ、と思う。関東地方では、それこそ当たり前にいるみたいだが、子どもの頃に見たきり、普段は全く目にしない。よほど個体が少ないのか、それとも生活の場にいないのか、私の観察力が足りないせいかな。2023/09/02
FOTD
27
カブトムシの生態研究の最先端を行く小島さんの本。仮説>実験>分析を繰り返し研究を続けるストーリー。とてもワクワク楽しい読書時間だった。シマトネリコに集まるカブトムシを自由研究した小学生の話を、その当時新聞で読んだことがあったが、そのあとに小島さんの協力で英語の論文になっていたとはビックリ! 最終章(第7章)はカブトムシ以外の研究の話だった。アオドウガネとシロテンハナムグリの硬さが違うとは知らなかった。2023/10/17
おせきはん
26
カブトムシの生態に加え、研究における仮説の立て方、調査方法、分析方法もご自身の研究をもとに丁寧に紹介されています。科学への興味を引き出す、知的好奇心を刺激する本でもありました。2023/12/16
さきん
25
カブトムシは馴染み深い昆虫の王様だが、生態は意外と思い込みがあってわかっていない。確かに木の根本に昼間は休んでると聞いて調べても希にコクワガタがいるくらいでカブトムシはみたことない。しかし、この感覚を実験で検証するのは難しい。できれば100個体以上比較しないといけないし、シーズンは2か月しかない。寒いところで幼虫の成長速度が二倍以上早いとか食樹によって活動時間が変わるとか新たな雑学が増えて良かった。2025/12/24
りょうみや
20
カブトムシは図鑑には出てくるけど生態本はこれまで見たことがなかった。カブトムシは身近過ぎて分からないことはほぼないと思いこんでいたけど、ちょっと深堀りすると分からないことだらけということが分かる。単に著者の研究成果だけでなく、なぜそのことを調べようと思ったか、どのように試行錯誤したのかと過程も分かりやすく書かれている。中高生の自由研究の指針にもなりそうな内容。やっぱり生物の生態は面白い。 2024/11/10




