出版社内容情報
読書猿さん推薦! ルールも目的もはっきりしないこの「人生」を生き抜くために、思考の「根拠」や「理由」をひとつひとつ自分で掴みとる練習を始めよう。
内容説明
「人生は神ゲーだ」「クソゲーだ」「人生はゲームじゃない」―人生について考えるのは難しい。人それぞれに意見は違う。「答え」がなさそうだから生きるのはつらい―でも、「答え」は出せる!わけの分からない人生を生き抜くために、思考の「根拠」や「理由」をひとつひとつ自分で掴みとる練習を始めよう。
目次
1 人生はゲームか?(「人生はゲームか?」問題編;答えの出し方 ほか)
2 改めてゲームとはどんなものか?(私には夢がある!―ゲームと目的;料理はゲームか?―目的とルールの連動 ほか)
3 さて、人生とはどんなものか?(「やっぱり人生はゲームだ」論―人生の成分表;「人生にも死という終わりがある」論―人生の不確かさ ほか)
4 ゲームを作る、ゲームを超える(宗教はゲームか?;マネーゲームはゲームか? ほか)
著者等紹介
平尾昌宏[ヒラオマサヒロ]
1965年、滋賀県生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門は哲学、倫理学。立命館大学、佛教大学、大阪産業大学、追手門学院大学などで非常勤講師を務めるかたわら、現在は邦訳スピノザ全集の計画に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
132
おもしろかった。あとがきにも書かれている通り、実はタイトルになっている「人生はゲームか否か」という問いに対する結論はそんなに重要ではなくて(もちろん、それに対する答えは明示されるけれど)、むしろこの本の主題は、一見すると明快な答えが出なさそうな哲学的な問いに対して、私たちはどのように向き合い、結論を出していけるのかという考え方の道筋を示してくれているところにある。実践的哲学的思考の方法の入門書という感じ。とてもためになる。2022/08/30
岡本正行
87
ゲームか仕事か、私、個人的などちらも好きではない。暇つぶしや付合いとしてのゲーム、広い意味では、ゴルフ、麻雀、トランプそして酒のつきあい、ゲームだろう。なくてもどういうことはない。むしろ仕事の意味合いもある。カントとかショーペンハウエル、フロイトなどの哲学やマルクス、ケインズなど政治経済、思想とも違う学問、人間の悩みや生き方を示唆するものでもない。人生がゲームかどうか、大学で学ぶか、期待するものでもない。自分で悩み、苦しみ、本を読み、様々なことを体験すればいい。読書と思索だけでは狭い。難しい問題だ。2024/05/14
venturingbeyond
41
「人生はゲームなのだろうか?」という具体的な問に対して、言語哲学的アプローチで「哲学すること」を実践してみせる好著。まえがきで著者自身が宣言している通り、哲学史や思想史の予備知識を一切抜きに、哲学の方法論や哲学的思考の特徴を実演してみせ、読者に「哲学すること」を勧める。そして、全編を通じての考察を終えたあとがきで、哲学と人生の類似性を示唆し、著者は筆を置く。この本を入口に、生きることを哲学的方法を用いてより意義深いものにするかどうかは、読者に委ねられることに。2022/06/13
小鈴
28
話し言葉で書いてあるので、その語り口に慣れてしまえば、ひらたく話しているのに深いところまで響いてくる本でした。人生はゲームなのか?比喩に例えられることも多い問いです。ゲーム文化のノリがメイン文化で語られることになった昨今、この質問自体を考えることに意味はあるし、若い子にとっては尚更、身近な問いだろう。また、この問いを考えることで「どのように考えたらよいのか」という考え方を学べる。子供が中高生になったら読んでほしい本かも。2022/03/20
おおにし
22
「人生はゲームなのだろうか?」という問いに対して、人生はリセットが効かないのでゲームではないと答えるのは誤り。どっちとも決められないという答えも哲学的ではない。ゲームが成立するための条件を定義し、それを前提に人生がゲームの条件を満たしているかどうか検証していくことで、納得できる答えに導いてくれる。ひとたび前提が定まれば、戦争、恋愛、宗教などについても人生と同様にゲームかどうか答えを出すことができるのだ。本書は答えのなさそうな哲学の問いに答えを出していくプロセスをやさしく体験できる良書だと思う。2023/03/18
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