ちくまプリマー新書<br> 「さみしさ」の力―孤独と自立の心理学

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ちくまプリマー新書
「さみしさ」の力―孤独と自立の心理学

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  • サイズ 新書判/ページ数 160p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480683755
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0211

出版社内容情報

自分の内面に目が向かう青年期。誰とも違う個別性の意識とともに、痛切な「さみしさ」が生まれてくる。この感情の様相をとらえつつ、自立という問題を考察する。

内容説明

自分の内面に目が向かうようになる青年期。誰とも違う個別性の自覚とともに、痛切な「さみしさ」が生まれてくる。わかり合える友だちを求めながらも、心の中をのぞかれることへの抵抗感や比較意識からくる不安も強い。自立へと歩み出すために、さみしさの意味を見つめなおす。

目次

第1章 「さみしさ」を感じるのは自立への第一歩(自分が嫌になることがある;親の言葉や態度に、なぜかイライラする ほか)
第2章 自己の個別性への気づきがもたらす「さみしさ」(自分と向き合うことで芽生える自己意識;自分だけみんなと違うように感じる ほか)
第3章 つながっていても孤独(仲間といると気が紛れる;つながっていないと不安 ほか)
第4章 孤独だからこそ、人を切実に求める(世界からの疎外感;さみしいからこそ、人と深くつながりたい ほか)
第5章 一人を持ちこたえる力(さみしさを取り戻す;一人でいられる力がないと不毛なつながりに縛られる ほか)

著者等紹介

榎本博明[エノモトヒロアキ]
1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。川村短期大学講師、カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在MP人間科学研究所代表。産業能率大学兼任講師。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

78
幼い頃暗い部屋で一人さみしく泣いていた記憶。子どもの頃は「さみしさ」を感じやすいもの。今の学生たちは一人ぼっちを極度におそれ、SNSでつながろうとする。周囲に気を使う傾向を、欧米の「自分中心の文化」と比べ、日本では「間柄の文化」と特徴づけている。日本では自立をさまたげる要素として親との関係にも言及する。森鴎外を例に出して子どもと距離をおくのを意識的にすることを伝える。さみしさは自立への第一歩。一人をもちこたえる力をどうやって育てるのか、親との愛着の絆があれば、あとはあえて放っておくことが大事なのではないか2020/07/15

future4227

58
2021年入試の栄東中、市川中などで出題された本。人は誰でもさみしさを感じる瞬間がある。そう感じる背景にどんな心理が働いているのかという考察。やはりSNS漬けの生活は良くないね。SNSは所詮上辺だけのつながりでしかない。時には一人ぼっちになって思索にふけったり、退屈な時間を過ごしたりということが大切だと筆者は言う。また、褒めて伸ばす教育が蔓延し友だち親子が増えたことで、多くの若者が反抗期を奪われ自立できないでいるという警告も。親は意図的に子どもを突き放すべきだという。親にとっては耳の痛い話である。2021/09/13

45
さみしさのちから。それは、自分と向き合うちから。さみしさの観点から、子どもが成長する過程での内面の変化、親離れ子離れできない親子について等語られる。寂しいことは悪いことだと思ってしまいがちだが、そうではない。自己を確立するために必要なもので、誰の中にもある。安易にSNSや誰かと過ごすことで誤魔化さず、ひとり自分と向き合い、自分の心を育てることが大切。個々に持っている心、そのすべては分かり合えない。時に傷付き、それでも働きかける。分かり合う一瞬のために。そうやって、さみしさと共に生きていくしかないんだなぁ。2021/02/22

ゆう。

29
さみしさを自覚するのは、私という一人の人として自立していく過程。でも現代社会は何かに依存的であるために、自立するためのさみしさは難しいのだろうなと思いながら読んだ。2020/07/26

テツ

23
個人的には独りで過ごす時間「も」楽しくて満たされるので(大人数で遊ぶのも大好きだけれど)孤独に苛まれる感覚というのが理解できないけれど、そうしたことについて悩み苦しむ若者に向けて、孤独やさみしさからは自分自身の新しい力が生まれるので悪いことばかりじゃないんだぜという気づきを与えてくれるだろう一冊。偉そうな発言になってしまうけれど、独りきりでとことんまで自分自身だけを相手に何かを考え抜いた経験がない人間って、絶望的にまで面白みがなく会話をしても楽しくないことが多い気がする。自分自身と向き合う時間は大切だ。2021/04/21

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