内容説明
この世界はどんな風に作られ存立しているか。それを描いたギリシア神話自体は、どのように成立したのだろう。現代人も魅了するそのあらすじやキャラクターを紹介しながら成立の歴史的背景を探る、新しい時代のギリシア神話解説本登場!
目次
第1章 ギリシア神話が生まれた世界とは
第2章 世界のはじまりはどう描かれているか
第3章 ゼウスと男神たち
第4章 女神たち、ニンフ、女性―豊饒と生命の象徴
第5章 輝けるヒーロー―英雄たち
第6章 アブノーマルなものたち
第7章 受け継がれるギリシア神話
著者等紹介
松村一男[マツムラカズオ]
1953年生まれ。東京大学大学院宗教学・宗教史学博士課程満期退学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校インド・ヨーロッパ学博士課程修了。天理大学教授を経て、和光大学教授。専門は比較神話学・宗教史学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
e
13
ギリシア神話について知りたくて手に取りました。これを読んでいる途中に最近ハマっているYouTube大学でギリシア神話の授業が始まってそれと並行して楽しく学べました。神々なのに人間臭くてもっと色々なエピソードを知りたくなりました。2019/10/03
ふう
12
今まであるギリシア神話本とは違った感じで…とあったから、あれ?失敗したかなとか思ったが普通に面白く読めた。「現代人の倫理感覚で神話に首尾一貫性を求めても、それは時にないものねだりとなります。人間自体そしてその化身としての神々が矛盾する行動をとる存在であるということをギリシア神話が伝えてる、と 考えてもよいかも知れません」ということばに納得。奥が深いわ。2021/01/15
Book Lover Mr.Garakuta
11
【図書館本】【速読】:ゲームに役立ちそうな本。2021/11/14
さとうしん
11
ギリシア神話の主要な神格・英雄やエピソードを紹介するだけでなく、関連の古典の紹介、そしてオリエントやインドの神話からの影響、ローマ神話への影響、日本の神話との比較などを随所に盛り込み、比較神話学初歩の初歩的な内容にもなっている。要点が手堅くまとまっている。2019/09/05
kana
10
ギリシア神話をテーマにした本を読むのはほんとうにこちらが初めて。面白かった!ギリシア神話の中の神様のグループ分けや、生まれの系譜、関係性が分かりやすく紹介されている。もっと深く知りたくなり、他の本も読んでみようと思うきっかけになった。2019/10/25