出版社内容情報
厳しい時代にこそ大切な学び続ける力とは受験突破だけが目標じゃない。学び、考え続ければ鉄の扉が開くこともある。変化の激しい時代を生きる若い人たちへ、学びの達人が伝える、心に響くメッセージ。
桐光学園[トウコウガクエン]
編集
ちくまプリマー新書編集部[チクマプリマーシンショヘンシュウブ]
著・文・その他/編集
内容説明
受験突破だけが目標じゃない。先行き不透明な時代だからこそ、じっくり学びを深めよう。先達が伝える、これからの学びかた・考えかた。
目次
内田樹―生きる力を高める
岩井克人―おカネとコトバと人間社会
斎藤環―つながることと認められること
湯浅誠―人の力を引き出す
美馬達哉―リスクで物事を考える
鹿島茂―考える方法
池上彰―学び続ける原動力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
64
学生がターゲットの本書であるが、学ぶことに年齢は関係ないかなと読了。ハングリーに学ぶ姿勢は常に持っておきたい。2019/05/06
しゃが
57
内田樹・岩井克人・鹿島茂という著名人の「学びかた」の講義録。それぞれに自らが考え、疑うことだと語っている。印象的だったのは医療社会学の美馬達哉さんの「リスクで物事を考える」。脳科学からのリスク・危険・確率は示唆に富んでいた。読書案内も面白く『ずる:嘘とごまかしの行動経済学』ダン・アリエリー著や『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』多和田葉子著は手に取りたい。『ずる』は“偽ブランドを身に着けると不正をしにくくなる”や“創造的な人であるほど不正が多い”の実験もあるようだ。思わずあの人とあの人を思い浮かべた(笑)2019/03/05
佐島楓
53
面白かった。頭が柔らかい頃に読めば。もっと「そうだったのか」という驚きがあっただろう。各先生が三冊ずつおすすめの本を教えて下さっているので、それに興味がある方にも。2018/08/08
kasim
38
中学生ではないけれど、豪華講師陣に魅かれて。皆タイトル通り「なぜ学ぶのか」を中心にし、自分の専門はかすめるようにのみ語っている。内田樹の〈医療や福祉、教育など、そうあるべきでないものまでが株式会社・工場になっている〉〈正社員はもらいすぎ、という感覚の罠=皆が低いレベルに合わせさせられる〉という危機感には全面的に賛成。ただ時事的な話を入れ過ぎて、わずか5年前の話が古くも聞こえる。2019/05/08
ぐっち
35
いろんな分野の専門家が中高校生に向けて、「学ぶということ」について語るシリーズ。内田樹さんの話はぶっちゃけてて分かりやすく、なるほどと思ったが、結局どうしたらいいのかはわからなかった。斉藤環さんのキャラの話、湯浅誠さんの支援の話は、今の時代っぽくて面白かった。池上彰さんの「一生懸命にやっていたことが、思わぬ形で威力を発揮する」は希望がある。2019/05/18