出版社内容情報
いまだ解き明かされぬ神秘に満ちた人体。最新の研究をもとに、その主要な臓器の構造と働きをわかりやすく解説。100枚の美しい超ミクロカラー写真で謎に迫る!
坂井 建雄[サカイ タツオ]
著・文・その他
内容説明
私たちにもっとも身近な存在でありながら、いまだ解き明かされない神秘に満ち溢れた人体。第一線の研究と、光学顕微鏡や走査顕微鏡をはじめとする最新鋭の技術で撮影した一〇〇枚の超ミクロカラー写真で、主要な臓器の成り立ちと働きをわかりやすく解説します。
目次
第1章 消化器―エネルギーを取り込む長く曲りくねった道
第2章 呼吸器―酸素を取り入れる無意識のリズム
第3章 泌尿器―体をきれいにするゴミ処理システム
第4章 生殖器―生命を誕生させて次につなぐ
第5章 循環器・血管―酸素と栄養を乗せて血液は駆け巡る
第6章 脳・神経―全身をコントロールする情報システム
第7章 感覚器―外界の情報を敏感にキャッチする窓
第8章 運動器―身体活動を支えるしなやかなシステム
著者等紹介
坂井建雄[サカイタツオ]
1953年生まれ。東京大学医学部卒。順天堂大学医学部・大学院医学研究科教授、日本医史学会理事長。人体解剖学、腎臓と血管・間質の細胞生物学、解剖学史・医学史をめぐる研究を通して、数々の驚きと感動を届けてきた。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
16
実際の組織の色ではないけれど、本当に世界一美しい。特に走査型電子顕微鏡の写真は期待以上。人体の構造物そのものが機能するアートであり、それぞれが海の生き物のように躍動感がある。こんな教科書で学んだら、興味が湧くし、理解もすすむ。人体には謎が多く、宇宙と同じでこれからまだまだ解明が進んでいくのだろう。これからが楽しみである。2018/06/29
乱読家 護る会支持!
3
37兆個の細胞からなる我々の身体。消化器系、呼吸器系、泌尿器系、生殖系、循環器系、脳、神経、、、それぞれの臓器を電子顕微鏡写真で見る。。。 全編、電子顕微鏡のキモい写真ばかり。写真の解説が読みづらく、わかりにくい。。。
YT
2
内容的には一般向けなので物足りなさを感じる人もいると思いますが、とても美しく着色された組織の画像が各部位ごとに乗っていて説明もコンパクトで良いと思いました。人間の身体は小宇宙と呼ばれたりしていますが、その小宇宙ツアーみたいな感じで面白かったです。2021/08/07
アルカリオン
2
「鼻の孔は二つありますが、両方から同時に空気を吸い込んでいるわけではありません。左右の鼻の孔を交互に使って呼吸をしています。体がそれほど酸素を必要としていないときは、片方の鼻の粘膜が膨張(充血)して空気の通り道を塞ぎます。こうして一方の鼻を休ませているのです。これには嗅覚を休める意味もあります。」p157 ▼自分の体のことでも知らないことはたくさんあるものだなぁ。2018/11/01
アルカリオン
2
独自性が非常に高く、有益な一冊。繰り返し読みたい▼解剖後の組織を染色し、電子顕微鏡・光学顕微鏡などで撮影した写真及びその注釈、並びに主要臓器の生理学・解剖学的解説を行う本文から構成されている▼鮮やかに色分けされた写真とその注釈がとてもわかりやすい。注釈では例えば「嗅細胞(赤色)がニオイを感知します。嗅細胞の表面は嗅小毛(茶色)という細かい毛で覆われ…」(p155)というように写真の色に言及しつつ説明されているので、どの部位の話をしているのかが非常によくわかる。2018/08/24