ちくま学芸文庫<br> 弁当の誕生

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ちくま学芸文庫
弁当の誕生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480513946
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0121

出版社内容情報

駅弁を肴に一杯やるのが旅の愉しみ、という方も多いだろう。実は弁当で酒を飲むのは日本人の古くからの習性であった。江戸時代には花見をする際、幕を引き、その中で飲食を愉しんだ。弁当の基本形態である幕の内弁当の「幕の内」とは、この花見の際の幕の中のことを言った。次第に幕の中で食べる弁当が幕の内と呼ばれ、そのネーミングの妙から吉原で商品化されて妓楼の客に出されるようになる。その後市中でも売り出され酒の肴として定着していった。江戸の昔から弁当と酒とは切っても切れない関係なのだ。知られざる歴史を初めて明らかにする。


【目次】

はじめに

序章 江戸の庶民と弁当

一 職人は弁当持参で仕事場へ

二 子供は弁当持参で寺子屋へ

第一章 弁当のルーツを探る

一 弁当の役割を担っていた糒

二 元祖弁当箱の出現

第二章 弁当の名の出現と普及

一 戦国大名と弁当

二 弁当の普及

第三章 花見と弁当

一 江戸に花見の名所が生まれる

二 江戸っ子は弁当持参で花見

第四章 幕の内弁当の誕生

一 幕の内という言葉が現われる

二 幕の内弁当が現われる

三 江戸市内に幕の内を売る店

四 懐石風幕の内の誕生

第五章 芝居見物と弁当

一 江戸の芝居小屋

二 桟敷席での飲食

三 大衆席での飲食

第六章 弁当の発展

一 弁当屋の出現

二 弁当屋の発展

三 駅弁の誕生

第七章 日常生活と手弁当

一 武士の勤番と弁当

二 江戸の職人と弁当

三 江戸の子供と弁当

四 サラリーマンと弁当

第八章 おにぎりの歴史

一 握り飯のルーツ

二 裹飯こそ握り飯

三 焼飯の工夫

四 握り飯が出回る

五 握り飯と海苔との出会い

六 握り飯と梅干の出会い

結び 歴史が育んだ日本の弁当文化

おわりに

参考史料・文献一覧

内容説明

駅弁を肴に一杯やるのが旅の愉しみ、という方も多いだろう。実は弁当で酒を飲むのは日本人の古くからの習性であった。江戸時代には花見をする際、幕を引き、その中で飲食を愉しんだ。弁当の基本形態である幕の内弁当の「幕の内」とは、この花見の際の幕の中のことを言った。次第に幕の中で食べる弁当が幕の内と呼ばれ、そのネーミングの妙から吉原で商品化されて妓楼の客に出されるようになる。その後市中でも売り出され酒の肴として定着していった。江戸の昔から弁当と酒とは切っても切れない関係なのだ。知られざる歴史を初めて明らかにする。

目次

序章 江戸の庶民と弁当
第一章 弁当のルーツを探る
第二章 弁当の名の出現と普及
第三章 花見と弁当
第四章 幕の内弁当の誕生
第五章 芝居見物と弁当
第六章 弁当の発展
第七章 日常生活と手弁当
第八章 おにぎりの歴史

著者等紹介

飯野亮一[イイノリョウイチ]
食文化史研究家。元服部栄養専門学校理事・講師。早稲田大学第二文学部英文学専攻卒業。明治大学文学部史学地理学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

18
日本における弁当の誕生というか、かれいいのような携帯食料の誕生から説き起こし、話題は弁当箱やおにぎりなどにも及ぶ。重箱がお節料理にのみ使用するものではなかったらしいとか(そういえば本書ではお節については特に触れられていない)、弥生時代に既におにぎりの原型のようなものが存在した可能性があるらしいとか、意外な発見がある。しかし日本でも「冷や飯を食う」という言葉が存在する程度には冷食を忌避する発想があるのに、ジャポニカ米は冷えてもうまいという程度では説明が不足しているのではないだろうか。2026/10/22

晶

7
糒に冷水をかけて水飯にして食べたという、その水が湧き出ている走井が今も大津の月心寺にあるのだそう。今度大津へ遊びに行く予定をしているから、その走井を絶対に見てこよう。水にも触れるといいな。 鎌倉時代には梅干しはムメホシと呼ばれていた。ムメホシ。なんかかわいい。p321の、梅干作りをしている二人の顔がとても楽しそうで、こちらまでニヤニヤしてしまう。やっぱり飯野亮一さんの本はどれを読んでも楽しくてしあわせになる。2026/11/01

金吾庄左ェ門

5
芝居の合間に食べたのが幕の内弁当くらいの知識はありましたが、玉子焼きや煮染(にしめ)の話や昔の絵を用いた解説が良かったと思います。そして弁当は庶民にとって憧れだったりもしたのです。駅弁が発売された時の話でも親子丼があった(ただし売り方は不明)というのも非常に興味深かったです。焼きおにぎりは元は焼飯と呼ばれ、おにぎりとは一線を画していたようでもあります。2026/10/20

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