出版社内容情報
『ボヴァリー夫人』についてわれわれは何を知っているだろうか。散文形式のフィクションを読むにはどのような態度が必要なのか。「散文は生まれたばかりのもの」という歴史認識とともに書かれたフローベール最初の長編小説には、とらえがたい「不確かさ」と「曖昧さ」がある──。細部の意義深い配置である「主題論」的体系と語りの形式を含めた物語を意味する「説話論」的構造。テクストを組織する両者の絡み合いや発生する意味作用の精細な分析は、作品の思いもよらない側面を浮かびあがらせる。一個の作品に対し、かつてこれほどまで肉薄した試みはあっただろうか。関連論考を付した決定版。
【目次】
Ⅶ 類似と齟齬
Ⅷ 虚構と表象
Ⅸ 言葉と数字
Ⅹ 運動と物質
終章 読むことを終えるにあたって
註
補考 散文は生まれたばかりのものである――『ボヴァリー夫人』のテクストに挿入された「余白」についての考察
もろもろの謝辞――あとがきにかえて――
文庫版あとがき
書誌
人名索引
内容説明
『ボヴァリー夫人』についてわれわれは何を知っているだろうか。散文形式のフィクションを読むにはどのような態度が必要なのか。「散文は生まれたばかりのもの」という歴史認識とともに書かれたフローベール最初の長編小説には、とらえがたい「不確かさ」と「曖昧さ」がある―。細部の意義深い配置である「主題論」的体系と語りの形式を含めた物語を意味する「説話論」的構造。テクストを組織する両者の絡み合いや発生する意味作用の精細な分析は、作品の思いもよらない側面を浮かびあがらせる。一個の作品に対し、かつてこれほどまで肉薄した試みはあっただろうか。関連論考を付した決定版。
目次
7 類似と齟齬
8 虚構と表象
9 言葉と数字
10 運動と物質
終章 読むことを終えるにあたって
補考 散文は生まれたばかりのものである―『ボヴァリー夫人』のテクストに挿入された「余白」についての考察
著者等紹介
蓮實重彦[ハスミシゲヒコ]
1936年東京生まれ。60年東京大学文学部仏文学科卒業。同大学大学院人文研究科仏文学専攻修了。65年パリ大学大学院より博士号取得。東京大学教養学部教授(表象文化論)、東京大学総長を歴任。東京大学名誉教授。仏文学にとどまらず、映画、現代思想、日本文学など多方面で精力的な評論活動を展開し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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