出版社内容情報
「システム」とは、個体の集合が固有の性質を帯びる事態である。それは活動の持続とともに現れるが、そこにはいかなる論理が働いているのか──。本書はシステムの歴史を端緒として、ライプニッツ、ドイツ観念論、西田幾多郎、メルロ=ポンティ、構造主義の潜在的な可能性を考察しつつ、世界が多様化する仕組みを浮かび上がらせる。システムについてとりわけ根源的に迫ったのがオートポイエーシスであり、異質な事象の連動=「二重作動」の概念が世界の実相を顕在化させる。言語の向こう側へと踏み込み、変化し続けるものとして哲学の新たなかたちを問うた渾身の試論。ちくま学芸文庫オリジナル。
【目次】
システムの風景―はじめに
第1章 「システム」の歴
第2章 物質と運動
第3章 神の弁護士――異質なものの連動・ライプニッツのモナド論
第4章 様々な問題――システムが直面する難しすぎる難問
第5章 心の位相空間と創発的システム、あるいは西田幾多郎の想い出
第6章 現象学的詩人――メルロ= ポンティ
第7章 オートポイエーシス――個体化するシステム
第8章 カップリング――システムの連動
第9章 文化的先験的過去――構造主義
終 章 システムの非線形論理
あとがき
参考文献
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- CD
- 伊藤エミ/流氷岬



