出版社内容情報
いわゆる「三単現」の場合にだけ、なぜ一般動詞は末尾に-sが付くのだろう。be動詞はam, are, isなど色々な形をなぜ使い分けなければならないのだろう。英語には一見不可解なルールがあふれている。本書は古英語、ゲルマン祖語、果てはインド・ヨーロッパ祖語にまでルーツをさかのぼり、それらと比較しながら現代英語の特徴を解明する。完成されたインド・ヨーロッパ祖語が時代と共に崩れ、新たな形の言語に再構成されてゆく──。その波乱万丈の歴史を知れば、動詞の変化や厳格な語順、仮定法の感覚、綴りと発音のずれなど、難しいルールも腑に落ちるはずだ。読めば英語の見方が一変する快著。
【目次】
はじめに─英語の3つのルーツ
序章 英語発達史概観
英語史の時代区分/古英語とは/中英語とは/豊かな英語語彙/近代英語とは/まとめ
第1章 インド・ヨーロッパ祖語民族の言語・文化・神話
インド・ヨーロッパ祖語民族の世界/インド・ヨーロッパ祖語から各言語へ/印欧語比較言語学の始まり/有史以前の世界への扉としての言語/太古の人的交流の痕跡としての言語/車輪の発明とインド・ヨーロッパ祖語民族/印欧語アナトリア起源説/トロイ出身の王侯貴族?/羊と馬とインド・ヨーロッパ祖語民族/印欧諸語の単語の構造/インド・ヨーロッパ祖語民族の神々/「父なる天の神」/母音交替/ボキャブラリー・ビルディングへの応用
第2章 英語の語源と印欧語比較言語学
印欧語の語源学を支える印欧語比較言語学/ゲルマン語派に起きた音韻変化1―グリムの法則/意外な同語源語1― head とchief/意外な同語源語2― guest とhost/言葉を通じて見る古代社会/ゲルマン語派に起きた音韻変化2―ヴェルネルの法則/was とwere の関係 ― r音化/参考―第二次子音推移/ゲルマン祖語におけるアクセント位置の固定/参考―頭韻詩の発達
第3章 印欧諸語の中の英語
インド・ヨーロッパ祖語の文法的特徴/名詞の文法性文法性から自然性へ/北から南へ波及した文法性の消失/インド・ヨーロッパ祖語における名詞の数/インド・ヨーロッパ祖語における名詞の格/インド・ヨーロッパ祖語の8つの格/主な印欧諸語における格変化/格変化の用法/主格、呼格/属格/days and nights の起源―副詞的属格/与格/対格/副詞的対格/副詞的目的格/奪格/具格/位格/格変化と語順の関係/格の統/some day の起源―副詞的与格/since の起源―副詞的属格2/格変化の衰退と前置詞の用法の発達/前置詞の起源/前置詞の格支配/英語における前置詞の用法の発達/英語の難しさ/今なお失われつつある格の感覚/格の感覚の喪失を反映した言葉遣いと過剰訂正/形容詞/動詞/「三単現の-s」の起源―動詞の人称変化/保守的なbe 動詞/動詞の活用変化と主語の省略/動詞の数/主な印欧諸語における動詞の語形変化/動詞の時制/印欧諸語における動詞の単純時制 /ゲルマン語における動詞の時制/2種類の完了形/I am finished. の起源―自動詞の完了形/have を用いた完了形の起源/現在完了の感覚/進行形の起源と発達/I’m lovin’ it の謎―進行形で使われる状態動詞/印欧諸語における動詞の態/英語における受け身構文の起源と発達/英語における迂言的表現のさらなる発達/形容詞・副詞の迂言的比較級・最上級の発達/動詞の法/叙想法(仮定法)の感覚/仮定法現在の感覚/仮定法過去の感覚/劇的現在
内容説明
いわゆる「三単現」の場合にだけ、なぜ一般動詞は末尾に‐sが付くのだろう。be動詞はam、are、isなど色々な形をなぜ使い分けなければならないのだろう。英語には一見不可解なルールがあふれている。本書は古英語、ゲルマン祖語、果てはインド・ヨーロッパ祖語にまでルーツをさかのぼり、それらと比較しながら現代英語の特徴を解明する。完成されたインド・ヨーロッパ祖語が時代と共に崩れ、新たな形の言語に再構成されてゆく―。その波乱万丈の歴史を知れば、動詞の変化や厳格な語順、仮定法の感覚、綴りと発音のずれなど、難しいルールも腑に落ちるはずだ。読めば英語の見方が一変する快著。
目次
序章 英語発達史概観
第1章 インド・ヨーロッパ祖語民族の言語・文化・神話
第2章 英語の語源と印欧語比較言語学
第3章 印欧諸語の中の英語
第4章 古英語から現代英語まで
第5章 文字と綴りのルーツ
著者等紹介
唐澤一友[カラサワカズトモ]
1973年東京生まれ。上智大学大学院満期退学。博士(文学)。現在、立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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