ちくま学芸文庫<br> ボスニア内戦―グローバリゼーションとカオスの民族化

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ちくま学芸文庫
ボスニア内戦―グローバリゼーションとカオスの民族化

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  • サイズ 文庫判/ページ数 576p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480513137
  • NDC分類 239.34
  • Cコード C0122

出版社内容情報

1990年代に入り、解体へと向かうユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国。ボスニア・ヘルツェゴヴィナの独立をめぐって、国内のセルビア人、クロアチア人、ボシュニャク人の間で対立が激化し、ほどなくして泥沼の争いに進展する。1992年から3年半に及んだこの戦争は、剥き出しの残虐性に貫かれていた。本書は、近代初期からの歴史を辿りながら、複雑な背景をもつ戦争の実態を解明する。〈民族浄化〉はいかなるメカニズムによって生じるのか。なぜ現代世界からは大量虐殺がなくならないのか。本書が描き出す〈特定の集団の選択的抹殺〉の実像は、ジェノサイド再発の抑止へ向けて重い問いを投げかける。


【目次】

ボスニア内戦と民族浄化――はじめに 



I ボスニア内戦の歴史的背景

一 ボスニアにおける民族意識の出現

二 ユーゴスラヴ統一主義の実験 



II 虐殺の記憶

一 第二次世界大戦と民族的暴力の爆発

二 ウスタシャによるジェノサイド

三 パルチザン運動の勝利

四 「パンドラの箱」の封印



III 冷戦からグローバリゼーションへ

一 ユーゴスラヴィア社会主義連邦の存立要件

二 民族問題の構図

三 クロアチアの「マスポク」

四 繁栄の頂点としての一九七〇年代

五 連邦解体のメカニズム

六 スロボダン・ミロシェヴィチとセルビア民族主義 

七 ボスニア政界の混迷

 

IV ユーゴ解体――「グローバリゼーション」の戦争

一 複数政党選挙と法と秩序の崩壊

二 ボスニアにおけるシステムの崩壊

三 連邦を支える制度の解体

四 クロアチア戦争とユーゴ解体



V 内 戦 勃 発

一 ジェノサイドの政治利用

二 内戦の準備

三 内 戦 前 夜

四 戦 争 勃 発

五 内戦の概要



VI 民 族 浄 化

一 内戦とジェノサイド言説

二 セルビア人の残虐行為

三 クロアチア人の残虐行為

四 ボシュニャク人の残虐行為

五 民族浄化の本質



VII ジェノサイド

一 スレブレニツァ事件とジェノサイド

二 スレブレニツァのボシュニャク人とセルビア人

三 ジェノサイドの開始

四 虐   殺

五 民族浄化とジェノサイドの違いは何か



VIII 内戦のメカニズム

一 「殺し合う市民」と他者への恐怖

二 メジュゴーリエの小戦争

三 内戦と組織犯罪者

四 民兵と脱階級者たち

五 民兵と「普通の市民」たち

六 カオスの民族化



あとがきにかえて――戦後のボスニアとジェノサイド言説

文庫版あとがき 



注 記 

索 引

内容説明

1990年代に入り、解体へと向かうユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国。ボスニア・ヘルツェゴヴィナの独立をめぐって、国内のセルビア人、クロアチア人、ボシュニャク人の間で対立が激化し、ほどなくして泥沼の争いに進展する。1992年から3年半に及んだこの戦争は、剥き出しの残虐性に貫かれていた。本書は、近代初期からの歴史を辿りながら、複雑な背景をもつ戦争の実態を解明する。〈民族浄化〉はいかなるメカニズムによって生じるのか。なぜ現代世界からは大量虐殺がなくならないのか。本書が描き出す〈特定の集団の選択的抹殺〉の実像は、ジェノサイド再発の抑止へ向けて重い問いを投げかける。

目次

1 ボスニア内戦の歴史的背景
2 虐殺の記憶
3 冷戦からグローバリゼーションへ
4 ユーゴ解体―「グローバリゼーション」の戦争
5 内戦勃発
6 民族浄化
7 ジェノサイド
8 内戦のメカニズム

著者等紹介

佐原徹哉[サハラテツヤ]
1963年、東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋史学博士課程中退。博士(文学、東京大学)。専門は、東欧史・比較ジェノサイド研究。明治大学政治経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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