ちくま学芸文庫<br> 自己への物語論的接近―家族療法から社会学へ

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ちくま学芸文庫
自己への物語論的接近―家族療法から社会学へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480512963
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0136

出版社内容情報

「自己」とはどのように形成され、どうすれば変えられるのだろうか。実はそれは、私たちが自分自身について「物語る」ことで産み出されているのだ。そして物語がエピソードの選択・配列を伴う限り、そこからはみ出してしまうものも存在する。自己物語はそうした「語り得ないもの」(例えばトラウマ的体験)を巧妙に隠しているのであり、この隠蔽を解除する方向へと物語を書き換えることで、異なった自己を産み出すことも可能になる──。物語論を治療に用いた家族療法(物語療法)から、社会学的自己論は何を学べるか。〈物語〉をキー概念に自己の生成・変容をあざやかに読みといた刺激的論考集。

内容説明

「自己」とはどのように形成され、どうすれば変えられるのだろうか。実はそれは、私たちが自分自身について「物語る」ことで産み出されているのだ。そして物語がエピソードの選択・配列を伴う限り、そこからはみ出してしまうものも存在する。自己物語はそうした「語り得ないもの」(例えばトラウマ的体験)を巧妙に隠しているのであり、この隠蔽を解除する方向へと物語を書き換えることで、異なった自己を産み出すことも可能になる―。物語論を治療に用いた家族療法(物語療法)から、社会学的自己論は何を学べるか。〈物語〉をキー概念に自己の生成・変容をあざやかに読みといた刺激的論考集。

目次

第一章 「自己」への物語論的接近
第二章 物語論の諸潮流
第三章 家族療法とその物語論的展開
第四章 社会学的自己論は物語療法に何を学ぶか
第五章 構成主義から物語論へ
第五章への補論 ガーゲンの自己物語論

著者等紹介

浅野智彦[アサノトモヒコ]
1964年、仙台市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

22
とっても面白く読んだ。自己の変容は、他者との関係の変容ではなく、自己の物語の変容であること。支配的な物語に対して、自身のユニークな物語を確立すること。ただし、客観を著しく欠いたら、追記の某著者のような陥穽がある。2025/04/25

Ex libris 毒餃子

11
もともと『物語の哲学』を読んで、ナラティブの意味合いに興味があった。ナラティブの手法を社会学の射程に持ち込み、自己についての分析手法としたのは新発見だった。良書。2025/04/22

Go Extreme

2
物語論的自己アプローチ 語り得ないものによる物語阻害 自己物語の自己言及性 ユニークな結果としての物語つまずき 語り得ないものの隠蔽機能 家族のコミュニケーションシステム化 システム論からナラティブ転換 ドミナントストーリーへの抵抗結果 自己関係の循環的隠蔽 心的状態のメンタルトーク化 接続任意性としてのパンデモニウム 自己物語のパラドキシカル性 内外褶曲するナラティブ 言説媒介による自己構成 自己不変性という構成主義問題 語り得ないものの現実的力 トラウマの物語化抵抗 物語論の横領と偽2025/05/13

Rick‘s cafe

1
私について考える時、もしくは人に自分について話す時、今現在だけを切り取ることは難しい。過去の出来事について思い出し、並べ、そして語る。そうすると自分の来し方がわかり、今現在の立場がはっきりとする。とはいえ、歴史叙述がそうで在るように、自己について物語る時、望む望まざるに拘らず、どうしても過去の出来事の選出は非常に恣意的なものになってしまう。つまり自己について物語る時、常に同時に隠蔽されるものがある。自己のナラティブの袋小路にハマった時には、その隠されたものこそが、状況打開の端緒となりうるのだ。2025/06/15

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