ちくま学芸文庫<br> 新編人と人との間―精神病理学的日本論

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ちくま学芸文庫
新編人と人との間―精神病理学的日本論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480512932
  • NDC分類 143.9
  • Cコード C0111

出版社内容情報

精神病理を人間の在り方の一様相として論じてきた著者によるキー概念「間」(「あいだ」)。自己存在の根底にある超個人的な場所としての「人と人との間」は、現代思想に大きな影響を与えた。本書は、ドイツ留学時に思索した日本人論としてこの概念を世に問うた一冊である。日本人特有の精神病的生き方をさまざまな現象を通して思索するとともに、日本的精神症状とされる対人恐怖、貰子幻想の病理を解明。さらに「間」理論を和辻哲郎の『風土』、土居健郎の「甘え」理論と併せて検討して、人間存在の様相を詳らかにする。文庫化にあたり講演「人と人とのあいだの病理」を併録。解説 清水健信

内容説明

精神病理を人間の在り方の一様相として論じてきた著者による鍵概念「間」(「あいだ」)。自己存在の根底にある超個人的な場所としての「人と人との間」は、現代思想に大きな影響を与えた。本書は、ドイツ留学時に思索した日本人論としてこの概念を世に問うた一冊である。日本人特有の精神病的生き方をさまざまな現象を通して究明するとともに、日本的精神症状とされる対人恐怖、貰い子妄想の病理を解明。さらに「間」理論を和辻哲郎の『風土』、土居健郎の「甘え」理論と併せて検討して、人間存在の様相を詳らかにする。文庫化にあたり講演「人と人とのあいだの病理」を併録。

目次

人と人との間―精神病理学的日本論(われわれ日本人;日本人とメランコリー;風土と人間性;日本語と日本人の人間性;日本人の精神病理;文化を超えた精神医学)
人と人とのあいだの病理(交換不可能な個人の心;人と人との“あいだ”への関心;“あいだ”をめぐる病理;自己と“あいだ”)

著者等紹介

木村敏[キムラビン]
1931‐2021年、朝鮮慶尚南道生まれ。1955年、京都大学医学部卒業。京都大学名誉教授。専攻は精神病理学。河合文化教育研究所所長、日本精神病理学会理事長などを歴任。1981年に第3回シーボルト賞、1985年に第1回エグネール賞、2003年に第15回和辻哲郎文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

バーニング

2
あまりすっと入ってこないが、約50年前の文章であり日本人論というところを踏まえるといささか仕方ないかな、と言う一冊。こういう議論が当時あったのだ、と理解する程度で良いかもしれない。2025/06/24

遊動する旧石器人

1
2025年3月10日第1刷発行。統合失調症の自身には、とても分かりやすい1冊だった。この「あいだ」という捉え方はまさに納得できることで、「人間(じんかん)」に一際気を遣うために、ある意味「空気が読める」得手がある一方で、本書にあるように、自己と他人の区別がつかなくなる難点があり、他人がどんどん流入してくる。そのような難点を抱えるが、奇遇にも、考古学で人工物を扱いながら考えることもまた人工物と当時人の「あいだ」である。このように考えることもまた日本人的なのかも知れないが、そこが即物論者とは異なるとこである。2025/09/22

Go Extreme

1
風土 人間と自然の一体感 調和 「間」の概念 関係性 相互作用 垂直的結びつき 水平一面的関係 自己認識 人称代名詞 「甘え」の構造 親密性 自己開示 主体性の曖昧さ 「自分」 「気」の概念 内面と外界 精神的不調和 精神病理 西洋精神医学 「さびしい」感情 対人恐怖症 醜形恐怖症 他者評価 「罪の文化」 「恥の文化」 抑うつ症状 分裂病 自他境界 「おのずから」 「みずから」 文化固有性 人間存在様式 ハイデガー 和辻哲郎 精神病理学 四季変化 感受性 アイデンティティー 「われわれ」意識2025/04/14

あや

1
病理学的な視点、西洋人との比較を通して、日本人の自己認識の特異性を浮き彫りにする論考は、大変興味深かった。また『われわれ日本人』という表現に対する考察からの切り口は秀逸で、一気に引き込まれる。 神との関係の間に自己を見出す西洋人と、人と人との間に自己を見出す日本人。日本人がいかに自己を認識し、他者と関係を築くのか、その様態を深く考察する上で、新たな視点を与えてくれる。 本書は、人間の罪と倫理を問う『海と毒薬』のテーマと深く共鳴する。続けて読むことで、人間の心の奥底に触れるような、深い知見を得られるだろう。2025/03/24

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