ちくま学芸文庫<br> 詩の構造についての覚え書―ぼくの“詩作品入門”

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詩の構造についての覚え書―ぼくの“詩作品入門”

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480512925
  • NDC分類 901.1
  • Cコード C0192

出版社内容情報

表詩を、作者の心情の直接的発露であり、それを伝える手段だとする見方は根強い。だが、詩において言葉は日常の用法とは異なる態度で取り扱われる。それゆえ、著者が「詩は表現ではない」と明言したとき、旧来の詩観は大きく揺さぶられることとなった。言葉を関係性によって捉えることが重視され、「作者─発話者─主人公」の区別に紙幅が費やされる。これらを通し、われわれは詩がどのようにして成り立つのか、その秘密に近づけるだろう。詩とはいったい何か。この問題を追究したものとして本書に並び立つ書はいまもって少ない。実作者も鑑賞者も一度は読んでおきたい詩作品入門。

解説 野村喜和夫

内容説明

詩を、作者の心情の直接的発露であり、それを伝える手段だとする見方は根強い。だが、詩において言葉は日常の用法とは異なる態度で取り扱われる。それゆえ、著者が「詩は表現ではない」と明言したとき、旧来の詩観は大きく揺さぶられることとなった。言葉を関係性によって捉えることが重視され、「作者―発話者―主人公」の区別に紙幅が費やされる。これらを通し、われわれは詩がどのようにして成り立つのか、その秘密に近づけるだろう。詩とはいったい何か。この問題を追究したものとして本書に並び立つ書はいまもって少ない。実作者も鑑賞者も一度は読んでおきたい詩作品入門。

目次

1 手もちの材料と道具の点検(詩は表現ではない;作品の構成の素材は単語だけではない;詩が、主として語のイマージュに依存するという考えは不適当であり、同様に、比喩(直喩・暗喩)に主な拠り所を持つという説にも、無限定には同意できない
個々の要素の持つ意味の重層性や潜在的情動力は、適切な構造の中にところを得て、はじめて発揮される
擬物語詩は、あり得べき詩作品の構造の一つのタイプである)
2 なぜ詩の構造を云々するのか
3 基本的な諸問題についての雑然たるメモと、そのまとめ(作品とその要素(素材)
素材としての言葉のありよう
言葉を素材とするということ
詩人―発話者―主人公
どんな作品においても“詩人”と“発話者”は別である ほか)
補遺1
補遺2

著者等紹介

入沢康夫[イリサワヤスオ]
1931‐2018年。島根県生まれ。詩人、フランス文学者。東京大学文学部フランス文学科卒業。同大学大学院フランス語フランス文学科修士課程修了。詩集『季節についての試論』でH氏賞を受賞。長詩と注釈からなる『わが出雲・わが鎮魂』で読売文学賞を受賞。『入澤康夫〈詩〉集成1951‐1994』『唄―遠い冬の』の詩作で毎日芸術賞受賞。詩論も多数執筆。『ネルヴァル全集』の監修や『新校本宮沢賢治全集』の編集にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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gorgeanalogue

9
60年前の本だが、経路は異なれど、自分が言葉についてぼんやり考えてきたことと接近する部分があって、腑に落ちた。もちろん自分などよりしつこくて緻密である。ただ、結局のところ、立論の大半は「詩」を「言葉」に置き換えても妥当する部分も大きいと思われ、すると、なぜ言葉が心的動機の直接的発露で「も」ありうるのか、かに触れてほしかったような気もする(なら自分で考えろ、である)。文庫解説は言われていることには納得するが、なんとなくその口吻が好きになれない。2025/04/11

Go Extreme

1
詩は表現ではない 詩人には自分の詩のことは判らない 自分自身を徹底して架空のオペラと化す 言葉は伝達の手段 言葉関係を素材として用いる 詩は音楽と非常に似ている 作者と発話者は別である 語りの場所を設定する 構造の意識化 始まりあるもの 終わりあるもの 共感という錯覚 発話者の熱度 詩の雰囲気 神の視点と同一化させる 発話者を記号的なものとして扱う 作品全体を引用符で括る 詩人と関係の関係との関係 円環構造 循環構造 詩的入子型構造 作品から作られた作品 題が作品の一部として機能する 言葉と構造の関係性2025/04/12

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