ちくま学芸文庫<br> 野生のうたが聞こえる

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ちくま学芸文庫
野生のうたが聞こえる

  • レオポルド,アルド【著】/新島 義昭【訳】
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  • 筑摩書房(2024/11発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480512727
  • NDC分類 402.953
  • Cコード C0112

出版社内容情報

生態学に基づく瑞々しい自然描写で人々を魅了した環境運動のバイブルであり、「土地倫理」を提唱した環境倫理学の古典。解説 三嶋輝夫・太田和彦

内容説明

オークの年輪、ヤマシギのダンス、夏の川がつくるビロードの草地…。生態学的知識を携えて観察し、土地へのたゆまぬ愛と尊敬を捧ぐエッセイは、アメリカの自然をみずみずしく描き出して環境運動のバイブルとなった。同時に本書は、適切な自然管理・保護とはなにか、自然への感受性を高めるためにはどうしたらよいかといった課題にも対峙する。その答えを倫理に求め、共同体という概念の枠を土壌や水、植物、動物などを含む土地全体に広がる「土地倫理」を提唱した。ソローの著作と並び立つ環境倫理学の古典。

目次

1 砂土地方の四季(一月;二月;三月 ほか)
2 スケッチところどころ(ウィスコンシン;イリノイとアイオワ;アリゾナとニューメキシコ ほか)
3 自然保護を考える(自然保護の美学;アメリカ文化における野生生物;原生自然 ほか)

著者等紹介

レオポルド,アルド[レオポルド,アルド] [Leopold,Aldo]
1887‐1948年。米国アイオワ州生まれ。環境思想家、生態学者、自然保護運動家。イェール大学森林学部卒。アメリカ合衆国森林局森林官、ウィスコンシン大学教授、アメリカ生態学会会長などを歴任。晩年はウィスコンシン州に農場と小屋を購入して週末をすごした

新島義昭[ニイジマヨシアキ]
1938‐2024年。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナクマ

29
1章12月_野生動物の行動範囲を探ることの楽しさ難しさ。野鳥調べの機微で「(5年間生き延びた)あの個体が今もぼくの脚輪をつけたままでいるとよいのだが…」という想像力は、心当たりのある心境だ。それから、神々や詩人たちに比肩する創造的な行為として木を植えることを挙げている。もしそれがしんどいのだとしたら「シャベルの刃先が鈍いせいだ」という指摘も小気味いい。そして本節での格言は〈風に敏感であれ〉である(「ストーブのそばで書かれた」ものにはそれが乏しいから)。銘記すべし。2025/02/11

アナクマ

26
連投御免。3章1節_野外レクリエーション。「人々が自然に還るということは結構なこと」だが、彼らは何を求めているのか。①成功の記念品(獲物や標本、成就のしるし)②間接的な記念品(写真とか)③閑寂の境地 ④自然の認識(生態系への洞察)⑤管理・保護の楽しみ(農業に似るという。「われわれ狩猟管理官はこの仕事に対してこちらからお金を払ってもよいくらいである」)。野外レク者は「土地や生物の損耗」を伴わない利用に順次移行/成長すべしと説く。◉〈ダニエル・ブーン〉が紹介される。→2025/02/17

アナクマ

22
1章11節_人間は「最初の基本的な二つの道具(シャベルと斧)」を使いこなすという意味で「創造と破壊という神聖な能力を備えている」。ここで示される自然保護論者の定義が面白い。それは〈実際に斧をふるうとき・切る木を決めているとき〉に判断されるべきであり、〈木を切らない者〉ではないという点が重要に思える。例えば、松と樺のどちらを重用するか。各人が、それぞれの偏見/贔屓をもとに、その斧の一振りが大地に刻むしるしを「謙虚に悟っている者」であれ、と言う。解説に「長い射程を持った人間中心主義」といわれる所以だろう。2025/01/31

アナクマ

21
レオポルドは環境倫理学の祖。「土地がひとつの共同体であるということは生態学の基本概念だ」原著49年。初訳86年。文庫化97年。新版24年。1-2部の自然体験エッセイから3部の哲学的問題へ。◉「個人とは、相互に依存しあう諸部分から成る共同体の一員〈平凡なメンバー〉」であり、その輪を「土地にまで拡大した場合の倫理」、倫理則の範囲を問う(無人島ひとり暮らしに環境配慮は必要か?問題)「物事は、生物共同体の全体性、安定性、美観を保つもの…でない場合は間違っている」という総体主義について。解説3篇も良いガイドです。2025/01/21

アナクマ

20
3章4節_土地倫理〈あなたが所属していると思える共同体に、土地も含めなさい〉という主張。「歴史上の出来事の多くは、人間と土地との、生物を媒介にした相互作用の結果だった」のだし、「牛を草のところへ連れていくのではなく、牛のほうに草を持っていってやる」くらいの工夫は必要だ。「商売にならない樹木も共同体の構成員として認められ」るべきなのに「土地の保全措置を自発的に実行する気配はほとんど見せない」。…という部分を焚き火のとなりで読む。2025/05/19

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