ちくま学芸文庫<br> 他者といる技法―コミュニケーションの社会学

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ちくま学芸文庫
他者といる技法―コミュニケーションの社会学

  • 奥村 隆【著】
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  • 筑摩書房(2024/02発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480512222
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0130

出版社内容情報

マナーや陰口等、他者といる際に用いる様々な技法。そのすばらしさと苦しみの両面を描く。「生きる道具」としての社会学への誘い。解説 三木那由他

内容説明

わたしたちが日々意識せずにおこなう「他者といる技法」。そのすばらしさや正しさだけでなく、苦しみや悪も含めて、できるかぎり透明に描くにはどうしたらよいか―。思いやりとかげぐち、親と子のコミュニケーション、「外国人」の語られ方、マナーを守ることといった様々な技法から浮かび上がるのは、“承認と葛藤の体系としての社会”と“私”との間の、複雑な相互関係だ。ときに危険で不気味な存在にもなる他者とともにいる、そうした社会と私自身を問いつづけるための、数々の道具を提供する書。

目次

序章 問いを始める地点への問い―ふたつの「社会学」
第1章 思いやりとかげぐちの体系としての社会―存在証明の形式社会学
第2章 「私」を破壊する「私」―R・D・レインをめぐる補論
第3章 外国人は「どのような人」なのか―異質性に対処する技法
第4章 リスペクタビリティの病―中間階級・きちんとすること・他者
第5章 非難の語彙、あるいは市民社会の境界―自己啓発セミナーにかんする雑誌記事の分析
第6章 理解の過少・理解の過剰―他者といる技法のために

著者等紹介

奥村隆[オクムラタカシ]
1961年徳島県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京大学文学部助手、千葉大学文学部講師・助教授、立教大学社会学部教授を経て、関西学院大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョンノレン

58
社会と個人について身近なところからアプローチした上で、より社会学的で専門的な分析や例えばブルデューのディスタンクシオンからの引用で危うい中産階級意識の病にも言及。社会と自分の最小接点として、先ず他者と自分の1対1の時の対話や表情について頷きや微笑みがより多くの人と豊かで良好な関係を構築することは、自分自身の内面の葛藤は生ずるものの有用との基本認識。また自分をあたかも社会の外に置いて極端な理想追求や悪を攻撃する愚に留意し、自分をバランス良く社会に収めるのが中庸な線か。イメージ分布とイメージ誘導は結構怖い。2024/12/23

読書一郎

17
社会の中で「他者」に囲まれている私たちは、意識せずにさまざまな「技法」を使っている。社会学者がその「技法」を考察した本です。「思いやり」「かげぐち」「外国人への態度」「リスペクタビリティ(きちんとすること)」「理解」… おもしろいはおもしろいのですが「当たり前のことを概念的なことばで言い換えているだけ」という気もちょっとしました。親本が刊行されたのは25年以上前。最近とんと聞かなくなった「自己啓発セミナー」にも言及されていて「そういえば、昔話題になっていたなあ」と、少し懐かしい気持ちになりました。2024/04/06

Kano Ts

17
普段何気なくやっていることの輪郭を文章化・学問化する一冊。一章がかなり難しかった。分からないなりに読み進めて2章以降はなんとか内容を追える程度のレベルで読むことはできたと思う。中でも「理解の過剰」という概念はこれまで意識したことの無い考え方で面白かった。他者と適切なコミュニケーションを取るために「どうすべき」か具体は書かれておらず、分からないまま模索し続けるべしと未来の読者に託される。予想より堅く難しかったが、その分考えながら読む楽しさがあった。2024/02/23

はとむぎ

16
当たり前に他者と共にいる。家と会社、別のコミュニティで様々な自分がいる。ほぼ無意識にそれらを使い分けて、摩擦をなくし皆で社会を成り立たせている。わかったとわからないの間に居続けることが大事。わかったとわからないに着地したくなるけど、着地しない状態が好ましい。2024/04/15

ぷほは

15
なぜ本書が現在のタイミングで文庫化され、それなりの反響を呼んでいるのか、これ自体が考察に値するように思われる。「他者の合理性」をめぐる議論やポストコロナ禍などとも関連付けたくなるが、もっと手前の段階で、SNS的コミュニケーションに対する底なしの不毛さと不自由さに、われわれの社会が気づき始めていることも大きいのではないか。本書が最初に刊行された90年代後半、「心理学化する社会」と言われた当時と今を一番大きく変えたのがスマホによるソーシャルメディア、つまり非共在-非身体化されたコミュニケーションの氾濫である。2024/08/20

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