出版社内容情報
古代ローマで、貴族のほか職人や芸術家など市井のひとびとは、どのような一日を過ごしていたのか? 西洋古代史学の泰斗が軽妙に綴る。解説 田中創
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ローマには歴史のすべてがある! 聖なるものと人間的なもの、すべてが混ざりあうことによって、ローマは「永遠の都市」と呼ばれる歴史の重みをもつに至った。そこでは貴族のみならず職人や芸術家などの市井のひとびとまで、どのような一日を過ごしていたのか? ローマ人の識字率はどのくらいだったのか? 西洋古代史学の泰斗がローマの古代社会と生活について、ポンペイやカルタゴなどの故地も巡りつつ、具体的な姿を掘りおこし生き生きと描きだす。ひとびとが「われらの海(マレ・ノストルム)」と呼んだ地中海世界へと読者をいざなう一冊。
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1日の生活リズム・娯楽・人生観――
地中海世界への誘い
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
2
ザ・学術と思ってみたらエッセイ集。お気軽に読める類いのそれ。軽妙な調子で書いており、読んでいてドライブ感がある。興味深いことが散見されており、楽しい。パンと見せ物(サーカス)の話がちょいちょい登場してきて、それはまた市民としての転落でもある、とのこと。というのも、ローマ人は政治の民でもあるからして、懐柔されちまった為政者へ向ける牙なき市民と化してしまうことは「落ちぶれる」のと同義なのだとゆ。それでも抜かれた牙をふたたび生やさしめ、為政者の手綱を取ろうとする気概はあったのもまた、ローマ人。さすがやねぇ。2024/12/17
酩酊斉案山子
0
もう少し堅い本かと思ったら紀行あり感想文ありのエッセイに近い内容だった。塩野七生先生ので知ってる情報も多かったが発表年からすると寧ろこちらが先か。2024/11/30
horada
0
*2024/02/01
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- 月刊アームズマガジン2018年1月号