ちくま学芸文庫<br> 樺太一九四五年夏―樺太終戦記録

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ちくま学芸文庫
樺太一九四五年夏―樺太終戦記録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 752p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480511928
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0121

出版社内容情報

突然のソ連参戦により地獄と化した旧日本領・南樺太。本書はその戦闘の壮絶さ伝える貴重な記録だ。長らく入手困難だった名著を文庫化。



===

第二次大戦における沖縄戦が「国内唯一の地上戦」と語られることがある。しかし実際にはもう一つの熾烈な地上戦があった。旧日本領南樺太へのソ連侵攻である。1945年8月9日朝、ソ連軍は突如日ソ中立条約を破棄し、日本軍の軍事施設、警察施設を攻撃する。侵攻を想像しなかった日本側には、戦車の鋼板を打ち破れる火砲は数門あるのみ。残された手段は破甲爆雷を背負って飛び込むしかなかった。満足な武器もない兵士たちはわが家の見える丘の上で死んでいき、守る者のいない市民は地獄の苦しみに突き落とされた。わずか2週間で4千人以上の戦死者を出した悲劇の記録。      解説 清水 潔

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もうひとつの地上戦

わずか2週間で4千人以上の命が奪われた

第二次大戦末期の熾烈な戦闘の記録



===

内容説明

第二次大戦における沖縄戦が「国内唯一の地上戦」と語られることがある。しかし実際にはもう一つの熾烈な地上戦があった。旧日本領南樺太へのソ連侵攻である。1945年8月9日朝、ソ連軍は突如日ソ中立条約を破棄し、日本軍の軍事施設、警察施設を攻撃する。侵攻を想像しなかった日本側には、戦車の鋼板を打ち破れる火砲は数門あるのみ。残された手段は破甲爆雷を背負って飛び込むしかなかった。満足な武器もない兵士たちはわが家の見える丘の上で死んでいき、守る者のいない市民は地獄の苦しみに突き落とされた。わずか2週間で4千人以上の戦死者を出した悲劇の記録。

目次

凍土に起る砲声
風騒ぐ国境線
緒戦における国境戦闘
国境戦線異状あり
古屯の激戦
八方山の戦闘停止
混乱の始まり
ソ連軍、塔路に進攻
恵須取、上恵須取の壊滅
死の避難行
非情の果て
三引揚げ船の遭難
地獄図絵、真岡の町
戦い敗れて…
第一大隊かく戦えり
樺太一九四五年八月以後

著者等紹介

金子俊男[カネコトシオ]
1929‐2006年。樺太豊原市の出身。北海道の地方紙、北海タイムス社に勤務し、社会部長や編集委員などを務めた。在職中に約400人の関係者に取材し、「北海タイムス」に本書の元となった連載「樺太終戦ものがたり」を連載した。北海タイムス社退職後は、北海道観光百景社で編集担当役員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kuroma831

13
1945年8月9日のソ連対日宣戦によって南樺太が突如侵攻されるが、軍官民の400人を超す膨大な手記とインタビューによって当時何が起きたかを描く貴重な記録。 沖縄戦は「国内唯一の地上戦」と形容されることも多いが、終戦時に45万人の人口がいた南樺太は歴とした「日本」の一部であり、ソ連軍の侵攻によって数千人の死者と膨大な量の避難者を生んだ戦地である。私自身、沖縄戦と満洲戦は親族に関連する人もおり興味関心があったものの、南樺太の戦争に対する認識はゼロに近く、解説にあるように「知ろうとしないことは罪」である。2024/05/01

アメヲトコ

8
2023年7月文庫化。8月15日の「終戦」の例外となった地域の一つが樺太でした。生存者からの聞き取りなどにもとづいて綴られる樺太の悲劇は読むのが辛くなるほどで、日ソ中立条約の一方的破棄、民間人の虐殺、停戦交渉の日本側軍使の射殺、北海道への避難船の撃沈、白旗を挙げ避難民の集まる駅舎への空爆など、ソ連の無道といっていい数々の所業には怒りがこみ上げます。1972年に刊行された単行本が半世紀ぶりに復刊された背景には、昨年来のロシアの蛮行があると思われ、ウクライナを見捨ててはならないと思いを新たにさせられます。2023/08/24

Kazuyuki Koishikawa

1
降伏文書調印まで攻めこまれている話は知っていたが、ドキュメント形式の話は初めて。わりと日本の防衛方針ぐだぐだだしソ連側は降伏や停戦する気がないし色々ひどい。日本政府側もどうしたかったのかとか。自決も多くてその時代の感覚を感じる。稚内とかで樺太関係の博物館見たので樺太とあったけっこう新しめの文庫が北海道旅行の書店で見かけたので買ったのだが1972年出たものの復刻版だった。今頃こんなの出るん恋と思ったら。2025/02/02

どんぐりぱぱ

1
不勉強で本書を読むまで、住民を巻き込んだ地上戦は沖縄だけだと思っていました。ましてや8/15を過ぎても戦いがあったとは。沖縄や硫黄島、満州、ビルマなどでの戦いと比べて、樺太での戦いは取り上げられることがあまりにも少ない。2023/10/03

れうしあ

0
樺太戦を経験した軍官民400人の体験を記録した貴重な史料。日ソ不可侵条約に油断していたところを襲撃され国境線が始まった。ただし積極的行動は禁じられ、兵力差により敗北。停戦交渉の間敷香では混乱を極めた。恵須取では義勇隊が決死の抵抗をし避難民が発生した。真岡では終戦後にも関わらず続く攻撃に抵抗し、多くの市民が自決した。邦人は引揚げのため豊原、大泊を目指したが、白旗を掲げても空襲は続いた。豊原進駐、海上封鎖までに8万人が稚内や小樽に引揚げたが、引揚げ船も狙われ多くの人が亡くなった。2025/03/05

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