出版社内容情報
スリップウェア、古染附等の外邦工芸と、日本の編組品、沖縄の染物・陶器、アイヌの工芸を収録。柳宗悦が全力を注いだ最後の作品。解説 柴田雅章
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柳宗悦とその仲間たちが見つけた「民藝」という美の概念は、決して日本国内の工藝品にだけあてはまるものではなかった。『民藝図鑑』最終巻はそれを証明する「外邦民藝」を中心に編まれている。これらの多くは、日本の工藝品同様、柳たちの活動がなければ日本国内はもとより、本国でも注目されることのないものであった。選ばれたのは、今では蒐集家垂涎の的となっているイギリスのスリップウェアやウィンザーチェア、スペインの色絵陶器、デルフトのタイル、メキシコのレタブロ、タイの宋胡録、中国の天啓染付や呉須赤絵、アイヌの衣装など。柳は本巻の作成中に逝去する。
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柳宗悦、最後の仕事
普遍的な美のありかを示す国内外240点の工藝品を収録
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【目次】
図版
序文(柳宗悦)
沖縄の染物
沖縄の陶器
中国の陶磁器
宋胡録
西洋の陶器
漆器
アイヌの織物と木工
台湾の染織
外邦民画
文字と拓本
西洋の家具
編組品
後期(田中豊太郎)
英文解説
解説 外邦民藝と美の標準(柴田雅章)
内容説明
柳宗悦とその仲間たちが見つけた「民藝」という美の概念は、決して日本国内の工藝品にだけあてはまるものではなかった。『民藝図鑑』最終巻はそれを証明する「外邦民藝」を中心に編まれている。これらの多くは、日本の工藝品同様、柳たちの活動がなければ日本国内はもとより、本国でも注目されることのないものであった。選ばれたのは、今では蒐集家垂涎の的となっているイギリスのスリップウェアやウィンザーチェア、スペインの色絵陶器、デルフトのタイル、メキシコのレタブロ、タイの宋胡録、中国の天啓染付や呉須赤絵、アイヌの衣装など。柳は本巻の作成中に逝去する。
著者等紹介
柳宗悦[ヤナギムネヨシ]
1889‐1961年。学習院高等科在学中に雑誌「白樺」創刊に参加。主に美術の分野を担当した。東京帝国大学哲学科を卒業後は宗教哲学者として活躍。濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチ、富本憲吉らと出会い、「民藝」という新しい美の概念を打ちたてた。眼の人として知られるが、柳のまなざしは、物の美しさだけではなく、物を生み出した人や社会にたえず注がれていた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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