出版社内容情報
ゲーリー・クライン[ゲーリー クライン]
著・文・その他
佐藤 佑一[サトウ ユウイチ]
監修/翻訳
内容説明
火事の現場についた消防隊長は、消火と救助のどちらを優先すべきか瞬時に判断できる。優れたチェスプレーヤーは、厳しい時間制限の下でも最良の一手を導き出せる。大きなプレッシャーがかかり複雑に変化する現場で、人はいかにして自分の経験を活かし、意思決定を行うか。本書は、消防士、集中治療室の看護師、軍指揮官、チェスプレーヤーなどを調査し、豊富なエピソードから意思決定のメカニズムの解明に努めた。合理的選択の陰で見落とされてきた「直観」や「経験則」に焦点を当て、ダニエル・カーネマンにも影響を与えた、認知心理学者による画期的研究。
目次
意思決定に関する人間の隠れた能力
消防隊から学んだこと
認知に基づく意思決定モデル
直観と意思決定
メンタルシミュレーションの力
ビンセンズの撃墜
メンタルシミュレーションと意思決定
発想を転換する
非直線的なアプローチによって問題解決する
見えないものを見る
ストーリーの力
メタファとアナロジー
真意を読みとる能力
チーム思考の力
論理的分析の力と論理主義の弊害
有能な者が意思決定に失敗するのはなぜか
著者等紹介
クライン,ゲーリー[クライン,ゲーリー] [Klein,Gary]
1944年、ニューヨーク市生まれ。認知心理学者。オークランド大学助教を経て、米空軍省に研究者として勤務。その後研究開発会社クライン・アソシエイツを設立、意思決定研究に従事した。現在は民間企業で研究職を務める。自然主義的意思決定(NDM)アプローチの推進者
佐藤佑一[サトウユウイチ]
国際基督教大学(ICU)卒。翻訳家、著書・訳書多数。佐藤翻訳事務所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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