出版社内容情報
仕事と家庭のバランスは、時間をうまくやりくりしても問題は解決しない。これらがどう離れがたいものなのかを明らかにした社会学の名著。解説 筒井淳也
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「会社のファミリーフレンドリー制度が充実していても利用しない人がいるのはなぜか」。ホックシールドが調査したある企業ではこうした重要な謎に直面していた。その謎を解明すべく、工場労働者から会社役員まで男女問わず様々な人にインタビューをしていき、分かったのは「職場にいる時間を減らしたくない、家にいたくない」という社員の存在であった。日本でも問題とされるワークライフバランスはただの時間の配分の問題ではなく、仕事と家庭の根源的な構造に起因するものであることが見えてくる。私たちにこのパズルを解く手段はあるのか?社会学の名著が問いかける。 解説 筒井淳也
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仕事とは? 家庭とは?
両者の切り離せなさを喝破する
なぜ人は職場にいたがるのか?
内容説明
「会社のファミリーフレンドリー制度が充実していても利用しない人がいるのはなぜか」。ホックシールドが調査したある企業ではこうした重要な謎に直面していた。その謎を解明すべく、工場労働者から会社役員まで男女問わず様々な人にインタビューをしていき、分かったのは「職場にいる時間を減らしたくない、家にいたくない」という社員の存在であった。日本でも問題とされるワークライフバランスはただの時間の配分の問題ではなく、仕事と家庭の根源的な構造に起因するものであることが見えてくる。私たちにこのパズルを解く手段はあるのか?社会学の名著が問いかける。
目次
第1部 時間について―家族の時間がもっとあれば(「バイバイ」用の窓;管理される価値観と長い日々;理想だけの子育て支援;家族の価値と逆転した世界)
第2部 役員室から工場まで―犠牲にされる子どもとの時間(職場にささげること;母親という管理職;「私の友達はみんなワーカホリック」―短時間勤務のプロであること;「まだ結婚しています」―安全弁としての仕事;「見逃したドラマを全部見ていた」―時間文化の男性パイオニアたち;もし、ボスがノーと言ったら?;「大きくなったら良きシングルマザーになってほしい」)
第3部 示唆と代替案―新たな暮らしをイメージすること(第三のシフト;タイムバインドを回避する;時間をつくる)
著者等紹介
ホックシールド,A.R.[ホックシールド,A.R.] [Hochschild,Arlie Russell]
1940年米国ボストン生まれ。カリフォルニア大学バークレー校名誉教授。フェミニスト社会学の第一人者として、ジェンダー、家庭生活、ケア労働をめぐる諸問題にさまざまな角度から光をあてて、多くの研究者に影響を与えてきた
坂口緑[サカグチミドリ]
明治学院大学社会学部教授
中野聡子[ナカノサトコ]
明治学院大学経済学部教授
両角道代[モロズミミチヨ]
慶應義塾大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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