ちくま学芸文庫<br> タイムバインド―不機嫌な家庭、居心地がよい職場

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ちくま学芸文庫
タイムバインド―不機嫌な家庭、居心地がよい職場

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  • サイズ 文庫判/ページ数 544p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480511256
  • NDC分類 366.38
  • Cコード C0136

出版社内容情報

仕事と家庭のバランスは、時間をうまくやりくりしても問題は解決しない。これらがどう離れがたいものなのかを明らかにした社会学の名著。解説 筒井淳也

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「会社のファミリーフレンドリー制度が充実していても利用しない人がいるのはなぜか」。ホックシールドが調査したある企業ではこうした重要な謎に直面していた。その謎を解明すべく、工場労働者から会社役員まで男女問わず様々な人にインタビューをしていき、分かったのは「職場にいる時間を減らしたくない、家にいたくない」という社員の存在であった。日本でも問題とされるワークライフバランスはただの時間の配分の問題ではなく、仕事と家庭の根源的な構造に起因するものであることが見えてくる。私たちにこのパズルを解く手段はあるのか?社会学の名著が問いかける。   解説 筒井淳也
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仕事とは? 家庭とは?
両者の切り離せなさを喝破する
なぜ人は職場にいたがるのか?

内容説明

「会社のファミリーフレンドリー制度が充実していても利用しない人がいるのはなぜか」。ホックシールドが調査したある企業ではこうした重要な謎に直面していた。その謎を解明すべく、工場労働者から会社役員まで男女問わず様々な人にインタビューをしていき、分かったのは「職場にいる時間を減らしたくない、家にいたくない」という社員の存在であった。日本でも問題とされるワークライフバランスはただの時間の配分の問題ではなく、仕事と家庭の根源的な構造に起因するものであることが見えてくる。私たちにこのパズルを解く手段はあるのか?社会学の名著が問いかける。

目次

第1部 時間について―家族の時間がもっとあれば(「バイバイ」用の窓;管理される価値観と長い日々;理想だけの子育て支援;家族の価値と逆転した世界)
第2部 役員室から工場まで―犠牲にされる子どもとの時間(職場にささげること;母親という管理職;「私の友達はみんなワーカホリック」―短時間勤務のプロであること;「まだ結婚しています」―安全弁としての仕事;「見逃したドラマを全部見ていた」―時間文化の男性パイオニアたち;もし、ボスがノーと言ったら?;「大きくなったら良きシングルマザーになってほしい」)
第3部 示唆と代替案―新たな暮らしをイメージすること(第三のシフト;タイムバインドを回避する;時間をつくる)

著者等紹介

ホックシールド,A.R.[ホックシールド,A.R.] [Hochschild,Arlie Russell]
1940年米国ボストン生まれ。カリフォルニア大学バークレー校名誉教授。フェミニスト社会学の第一人者として、ジェンダー、家庭生活、ケア労働をめぐる諸問題にさまざまな角度から光をあてて、多くの研究者に影響を与えてきた

坂口緑[サカグチミドリ]
明治学院大学社会学部教授

中野聡子[ナカノサトコ]
明治学院大学経済学部教授

両角道代[モロズミミチヨ]
慶應義塾大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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くさてる

22
「会社が子育て家庭に用意した家族のための制度を利用する社員が少ないのはなぜか」90年代のアメリカ大企業で起きた謎を解明すべく、役員から工場労働者に至るまで、さまざまな働く人を調査した結果分かった、皆の本音は「職場にいる時間を減らしたくない。家にはいたくない」。これは面白い……というか、リアルすぎて、分かりすぎる。もうちょっと、手心というものを……と言いたくなるくらいに身もふたもない、ただの現実。そんなバカなと思うでしょう?そう思ったならぜひ読んで。でもこれがリアルなら、いったいどうしたらいいんでしょうね?2023/02/08

はるき

15
 仕事って凄い中毒性があると思います。成果が出れば褒められるし、居場所になるし、大前提として報酬が発生するし。私生活の問題から逃避するために長時間労働を選ぶ。怖い話ですが、事実だと思います。様々なケースが提示されますが、どれも少しずつ苦く痛いたしかった…。2022/09/23

バーニング

6
期待どおりの面白さだった。訳者あとがきにもあるように、本書で記述される90年代アメリカ社会の(あくまで一つのサンプルではあるが)労働のスタイルと家庭との両立の葛藤は、現代日本が直面している問題と同じように重なる。『管理される心』もそうだったが、参与観察的なフィールドワークによって得られる生の声の一つ一つがどれも人間らしくて面白く、そして胸を打つ。学術的なノンフィクションとしてアメリカでもベストセラーになったというには、そうした本書の書きぶりも大きく影響していそうだ。2022/06/27

ポルターガイスト

4
名作だった。年間ベスト級。すばらしい。「感情労働」の提言で有名な筆者だが,文庫化されてるだけあって『管理される心』よりずっと読みやすいし面白い。「ホワイトカラーにおいて長時間労働の真の原因は企業の居心地がいいこと。家庭と職場の関係は逆転しつつあり,企業は事実上もの言えぬ子どもから時間を盗んでいる」という論旨を大量のインタビュー調査をもとに描いている。発言に裏打ちされたリアリティと,少し怪しいが説得力抜群の論理展開がとても魅力的。とても身につまされる。職場に夢中になりすぎず,家庭生活も大切にします…2022/10/20

tekka

3
「結局のところ、職場は自然の劇場で、居ながらにして嫉妬や性的魅力や激しい怒りがどうなっていくのかを見物することができる。それに対して家庭では、だんだん狭苦しくなっていく舞台の上で少数の役者が演じているにすぎない。」2022/10/23

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