ちくま学芸文庫<br> 価値があるとはどのようなことか

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ちくま学芸文庫
価値があるとはどのようなことか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480511140
  • NDC分類 151.1
  • Cコード C0110

出版社内容情報

価値の普遍性はわれわれの偏好といかに調和されるか――。愛着・価値・尊重をめぐってなされる入念な考察。現代屈指の法哲学者による比類ない講義。

内容説明

価値が歴史や社会に依存するとき、それはいかにして普遍たりうるのか―。この問いの意味と射程をめぐり、本書では入念な議論が展開される。価値の普遍性と個々人における偏好とが調和されること。価値の尊重とは、価値の実現への保障であるのみならず、その価値に関与し、尊重の風土を形づくるものでもあること。そこにこそ未来の希望は宿る。新たなテーゼの提示と溢れる洞察は、集団的アイデンティティや人権に関しても示唆するところが大きい。現代屈指の法哲学者が倫理学の中心テーマに迫った比類ない講義。文庫オリジナル。

目次

第1章 愛着と唯一性(純粋性の消滅―意味の崩壊か、解放か?;飼い馴らすこと―欲望か、共通の過去か ほか)
第2章 普遍性と差異(テーゼ;価値はどのような場合に普遍的なのか? ほか)
第3章 生きていることの価値(問題設定;永続する生の個人的価値 ほか)
第4章 人々を尊重する(カント的由来;それ自体目的であることについて ほか)

著者等紹介

ラズ,ジョセフ[ラズ,ジョセフ] [Raz,Joseph]
1939年生まれ。ヘブライ大学法学修士、オックスフォード大学博士。オックスフォード大学法哲学教授、コロンビア大学ロー・スクール教授などを歴任。現在、キングス・カレッジ・ロンドン特任教授

森村進[モリムラススム]
1955年生まれ。東京大学法学部卒業。法学博士(一橋大学)。一橋大学名誉教授。専門は法哲学

奥野久美恵[オクノクミエ]
京都大学研究員。専門は法哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

buuupuuu

21
価値そのものよりも、価値と私たちとの関係のあり方を、いくつもの側面から描こうとしているようだ。価値は潜在的でありうる。価値が実現するには、人々によってそれが認識され、関与されなくてはならない。価値に関与することで、人々もまた価値を示す。それゆえ、人々は潜在的に価値がある。そのような潜在的価値を認め、保全に努めることは、その価値を尊重することである。価値の認識や、その実現のための実践は、社会に依存している。だがそのことは、価値が普遍的であることを妨げない。価値に関わる事柄については、つねに理由の説明がある。2025/03/11

syuu0822

6
全体的に文章が難しく、全てをきちんと理解できた気がしないですが、著者の言いたいことは、結局人と人がどのようにより善く生きるか?ということにあるかと思います。価値を尊重する理由が定言的というのは、ある種性善説をもとにしているようにも思いますが、どうなんでしょうか?(作中にある友情の例をとると、友情に価値を見いだしておらず孤独を愛する人もいるのでは?と思いました)2026/05/04

かっさん

5
価値があるとはどのようなことか #読了 #法哲学者 による哲学書。道徳の基本となるような善や、人を尊重することというのは突き詰めていくとちゃんとした基盤があるのか?というのを論考していく。正直難しいし、あんまり説得力ある感じしなかった···· https://t.co/XHF5NWZSXK2022/07/14

_udoppi_

3
特に1~3章が難しい。翻訳は頑張っていると思うが、そもそも原著の論理がわかりにくい。訳者解説を読んでもよくわからないところが多いので自分の能力を引き上げる必要がある2022/05/28

アルビーノン

2
「人の生そのものは本来的、無条件的に価値あるものではない」、「生は善の前提条件であり、通常は条件付きの善ではあるけれども、それは無条件でかつ本来的な善ではない」。生の価値は、本人の活動、関係性、経験といったものの価値、要するに生の内容の価値によって決まる。「生には本来的価値はない。価値は生そのものにではなく、ただその内容のみに宿る。」2024/10/25

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