ちくま学芸文庫<br> 新・建築入門―思想と歴史

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ちくま学芸文庫
新・建築入門―思想と歴史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510921
  • NDC分類 520
  • Cコード C0152

出版社内容情報

「建築とは何か」という困難な問いに立ち向かい、建築様式の変遷と背景にある思想の流れをたどりつつ、思考を積み重ねる。書下ろし自著解説を付す。

===
建築は、一見すると哲学とも思想とも関係のない即物的なもので、定義など簡単にできそうである。ところが、建築ほど定義しづらいものはない――。20世紀末、構築的なものへの批判に晒され混乱をきわめた「建築とは何か」という問いに、著者は建築史と思想史を縒り合わせながら、真正面から立ち向かう。一本の柱が原野に立てられた太古から、ゴシック、古典主義、ポストモダニズム建築まで。建築様式の歴史的変遷の背後にはどのような思想があったのか。本書は、ひとつひとつ思考を重ねつつ、歴史的視座を与えようとした意欲的主著である。著者自身による自著解説を付した、待望の文庫版。
===

建築を根源から考えぬいた名著
この本を書くことで、
僕は変わることができた。

===

【目次】
まえがき 
第一章 建築の危機 
1 すべてが建築である/2 脱構築=脱建築 
第二章 建築とは何か 
1 物質/2 シェルター/3 空間 
第三章 構築 
1 洞窟/2 垂直/3 構造
第四章 構築と拡張 
1 多柱室/2 比例/3 台座/4 ルーフ/5 視覚補正 
第五章 構築と自然 
1 生贄/2 植物/3 身体 
第六章 構築と主体 
1 家型原型説/2 外部対内部/3 光による統合 
第七章 主観対客観 
1 主観的救出と客観的救出/2 ローマという統合/3 ゴシックという主観 
第八章 建築の解体 
1 透視図法/2 書き割りとテクノロジー/3 絶対的な主観 
第九章 普遍の終焉 
1 普遍対逸脱/2 新古典主義/3 幾何学と自然/4 自然と崇高 
第十章 建築のモダニズム 
1 自然の逆転/2 社会の発見/3 理想都市とマルクス/4 構築の否定とミース/5 構築を超えて

文庫版あとがき ―― 歴史を乗り越えた

内容説明

建築は、一見すると哲学とも思想とも関係のない即物的なもので、定義など簡単にできそうである。ところが、建築ほど定義しづらいものはない―。20世紀末、構築的なものへの批判に晒され混乱をきわめた「建築とは何か」という問いに、著者は建築史と思想史を縒り合わせながら、真正面から立ち向かう。一本の柱が原野に立てられた太古から、ゴシック、古典主義、ポストモダニズム建築まで。建築様式の歴史的変遷の背後にはどのような思想があったのか。本書は、ひとつひとつ思考を重ねつつ、歴史的視座を与えようとした意欲的主著である。著者自身による自著解説を付した、待望の文庫版。

目次

第1章 建築の危機
第2章 建築とは何か
第3章 構築
第4章 構築と拡張
第5章 構築と自然
第6章 構築と主体
第7章 主観対客観
第8章 建築の解体
第9章 普遍の終焉
第10章 建築のモダニズム

著者等紹介

隈研吾[クマケンゴ]
1954年、神奈川県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員などを経て、1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、東京大学特別教授・名誉教授。30を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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榊原 香織

75
さすがクマのモノ、知的に面白い。 西洋建築史が西洋文化史にまでなってる。哲学や現代美術とのつながりも面白く。 ちょっと詰め込み過ぎ感はあるけど。 建築の定義、極論は”すべては建築物である”byハンス・ホライン(1968)2022/07/27

owlsoul

7
近代主義の否定・ポストモダン・脱構築といった時代の潮流は、建築の世界に大きな混乱と打撃を与えた。なぜなら、建築という行為はまさに「構築」そのものだからだ。構築には必ず構築者としての主体が存在し、その主体が他者に対して主観を押し付けるという暴力を孕む。それを回避するために必要なものは客観=普遍性だ。幾何学やテクノロジーを駆使したり、自然の崇高さを模倣したり、試行錯誤しながら構築者(建築家)は普遍性を追い求める。著名な建築家である著者が、現代建築を襲う混乱の根源を、西洋思想と建築の歴史を辿りながら解読していく2022/11/03

かっさん

3
新·建築入門 #読了 #隈研吾 さんが、建築についての #歴史 を振り返りつつ #思想史 を取りまとめた本。柱を立てるところから、社会までの広がりを追う。主客判然としない所から、主観と客観が分離し、対立し、という西洋思想の流れに沿って建築も変化してきたのがよく分かる。門外漢だけど面白かったよ https://t.co/aLTsAzfPIC2022/05/09

ぼっせぃー

2
西洋哲学史と西洋建築史を認識論的に繋ぎ、建築→構築が如何に普遍性を志向し如何にそれを諦めざるを得なかったか、そして大義を失った今、自らをどれほど痛切に批判分析しなればならないのかを書いている。読みものとしては面白いが、論の添え木になっている自然に対する罪悪感とやらは、18世紀半ば以降の本格的な環境破壊に対する人間の意識の変容を時を遡って古代の建築者に与えているようにも見え、筆者の問題意識を強引に挿入して歴史を解釈している感は否めない。モダニズムもポストモダニズムにも馴染めなかったルサンチマンの美しい結晶。2023/06/11

yokkoishotaro

2
建築について考えるとても良いきっかけとなった。ギリシャでは、主体は建築の外部にあり、ローマにおいて内部が誕生したという話はとても興味深かった。また、建築を通じて哲学を眺めることができる点も大変興味深かった。2023/05/31

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