ちくま学芸文庫<br> ロバート・オッペンハイマー―愚者としての科学者

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ちくま学芸文庫
ロバート・オッペンハイマー―愚者としての科学者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510716
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0142

出版社内容情報

マンハッタン計画を主導し原子爆弾を生み出したオッペンハイマーの評伝。多数の資料をもとに、政治に翻弄、欺かれた科学者の愚行と内的葛藤に迫る。

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理論物理学者のロバート・オッペンハイマーは、ロス・アラモス研究所初代所長としてマンハッタン計画を主導し、広島、長崎に災厄をもたらした原子爆弾を生み出した。その結果、「原爆の父」と呼ばれるようになるが、彼自身は名声の陰で原爆のもたらした被害、さらに強力な兵器「水爆」の誕生につながる可能性があることに罪の意識を抱き、その開発に反対の意思を表明していた。本書は、これまでに数多く書かれたオッペンハイマー伝をつぶさに再検討し、その多くに異を唱える。豊富な史料をもとに、彼の足跡を丹念に辿り、政治に翻弄され、欺かれた科学者の実像に迫る。
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【目次】

1. 優等生
2. 救いと物理学
3. 美しき日々
4. 核分裂連鎖反応
5. ロス・アラモス
6. トリニティ、広島、長崎
7. プルーデンスに欠けた男
8. 核国際管理の夢
9. 戦略爆撃反対
10. オッペンハイマー聴聞会
11. 物理学者の罪
12. 晩年
おわりに
文庫版あとがき

内容説明

理論物理学者のロバート・オッペンハイマーは、ロス・アラモス研究所初代所長としてマンハッタン計画を主導し、広島、長崎に災厄をもたらした原子爆弾を生み出した。その結果、「原爆の父」と呼ばれるようになるが、彼自身は名声の陰で原爆のもたらした被害、さらに強力な兵器「水爆」の誕生につながる可能性があることに罪の意識を抱き、その開発に反対の意思を表明していた。本書は、これまでに数多く書かれたオッペンハイマー伝をつぶさに再検討し、その多くに異を唱える。豊富な史料をもとに、彼の足跡を丹念に辿り、政治に翻弄され、欺かれた科学者の実像に迫る。

目次

優等生
救いと物理学
美しき日々
核分裂連鎖反応
ロスアラモス
トリニティ、広島、長崎
プルーデンスに欠けた男
核国際管理の夢
戦略爆撃反対
オッペンハイマー聴聞会
物理学者の罪
晩年

著者等紹介

藤永茂[フジナガシゲル]
1926年中国・長春生まれ。九州帝国大学理学部物理学科卒業。京都大学で理学博士の学位を取得。九州大学教授を経て、カナダ・アルバータ大学教授就任。現在同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホシ

22
豊富な史料を元に原爆開発の政争に翻弄されたオッペンハイマーの実像に迫ります。本書を読んでの彼の印象は「凡夫」。先日、親鸞本を読みました。『歎異抄』には「また害せじと思ふとも百人・千人をころすこともあるべし」とありますが、そんな人間の一例がオッペンハイマーではなかろうかと。彼は一流の物理学者であり有能なリーダーでしたが、覚者ではありませんでした。かといって極悪人でもありませんでした。2024/01/28

松本ポン太

9
オッペンハイマーはブラックホールを予言する等優れた理論物理学者ながらも、マネージメント能力を買われて原爆開発のリーダーを任され「原爆の父」と呼ばれます。ナチスドイツに先を越されないための開発が、実際に投下された広島・長崎の惨状に後悔し、ソ連に対抗した水爆開発には一貫して反対。プリンストンの研究所長として物理学発展に寄与するも、水爆推進派の抵抗やマッカーシズムの社会情勢下で共産スパイの疑いで公職追放され不遇の半生を送ります。被爆国からは非難するべき相手ですが、軍拡競争に翻弄された人生に同情を禁じ得ません。2022/06/08

田中峰和

6
ナチスドイツを意識して、開発を急いだ原子爆弾の開発。結局、ドイツの降伏後、日本に落とすことになった原爆だが、プルトニウム型とウラニウム型の2種類をそれぞれ長崎と広島に分けたことが人体実験にしか思えない。1943年にロスアラモス研究所で開始されたマンハッタン計画。そこで初代所長として職に就いたのがオッペンハイマーだった。おかげで、原子爆弾開発と日本での残虐な投下で名を残すことになったわけだが、戦後の彼は後悔しかなかった。戦後、米国は水爆開発に着手。彼はそれに反対したが、裏切者として悲惨な末路を辿る。2024/01/17

Hayato Shimabukuro

6
原爆開発計画を主導したオッペンハイマー氏の生涯を綴った書。マンハッタン計画は、原爆開発という目的を除けば、当時の超一流の物理学者たちがロスアラモスに集まって議論ができたので、研究環境としては素晴らしかったんだろうなぁ。2023/01/01

maghrib

6
原爆開発を主導したオッペンハイマーの伝記。左派からは科学者の社会的責任を認識していないと非難され、右派からは戦後の水爆開発反対の姿勢を共産主義者として非難される。筆者はオッペンハイマーを純粋であるが故にPrudenceが欠如した人物の悲劇として捉えているよう。有名な"Now I am become a death, the destroyer of the world"の台詞はYoutubeでみることできる。 https://www.youtube.com/watch?v=lb13ynu3Iac2022/08/10

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