ちくま学芸文庫<br> カリスマ

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カリスマ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 544p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510594
  • NDC分類 361.43
  • Cコード C0130

出版社内容情報

集団における謎めいた現象「カリスマ」について多面的な考察を試み、ヒトラー、チャールズ・マンソンらを実例として分析の俎上に載せる。解説 大田俊寛

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集団の狂気、あるいは集団形成の核に存在する特異な人格的威力「カリスマ」。本書は、理論と実例の両面からこの現象の謎に迫る。理論として参照されるのは、ヒューム、ミル、ニーチェらの哲学、ウェーバー、デュルケムの社会学、メスマー、フロイトの精神医学など。実例として取り上げられる主な題材は、ヒトラーとナチズム、チャールズ・マンソンとそのファミリー、ジム・ジョーンズと人民寺院、シャーマンと共同体……。危険と魅惑に満ちた「カリスマ」という概念を包括的に考察した稀有の書。解説 大田俊寛

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ヒトラー、チャールズ・マンソン、ジム・ジョーンズ……
何故この人物に従ってしまうのか

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【目次】
第Ⅰ部 序説 
第1章 序説
  
第Ⅱ部 理論編 
第2章 「あるがままの人間」――情念の社会理論  
第3章 非合理なものの社会学――マックス・ウェーバーとエミール・デュルケム  
第4章 催眠と群集心理学――メスマー、ル・ボン、タルド
第5章 エディプスとナルシス――フロイトの群集心理学
第6章 カリスマは精神の病か、それとも再社会化か  
第7章 カリスマの総合理論

第Ⅲ部 実例編
第8章 「取り憑かれた従者」――アドルフ・ヒトラーとナチ党
第9章 「愛こそわが裁き」――チャールズ・マンソンとそのファミリー  
第10章 「あなたが知る唯一の神」――ジム・ジョーンズと人民寺院  
第11章 「聖なるものの技術者」――シャーマンと社会  

第Ⅳ部 結論 
第12章 今日のカリスマ 

内容説明

集団の狂気、あるいは集団形成の核に存在する特異な人格的威力「カリスマ」。本書は、理論と実例の両面からこの現象の謎に迫る。理論として参照されるのは、ヒューム、ミル、ニーチェらの哲学、ウェーバー、デュルケムの社会学、メスマー、フロイトの精神医学など。実例として取り上げられる主な題材は、ヒトラーとナチズム、チャールズ・マンソンとそのファミリー、ジム・ジョーンズと人民寺院、シャーマンと共同体…。危険と魅惑に満ちた「カリスマ」という概念を包括的に考察した稀有の書。

目次

第1部 序説
第2部 理論編(「あるがままの人間」―情念の社会理論;非合理なものの社会学―マックス・ウェーバーとエミール・デュルケム;催眠と群集心理学―メスマー、ル・ボン、タルド;エディプスとナルシス―フロイトの群集心理学 ほか)
第3部 実例編(「取り憑かれた従者」―アドルフ・ヒトラーとナチ党;「愛こそわが裁き」―チャールズ・マンソンとそのファミリー;「あなたが知る唯一の神」―ジム・ジョーンズと人民寺院;「聖なるものの技術者」―シャーマンと社会)
第4部 結論(今日のカリスマ)

著者等紹介

リンドホルム,チャールズ[リンドホルム,チャールズ] [Lindholm,Charles]
1946年生まれ。人類学者。コロンビア大学、ハーバード大学、ボストン大学で教鞭を執る

森下伸也[モリシタシンヤ]
1952年生まれ。京都大学文学部卒業。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。関西大学名誉教授。日本笑い学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

72
集団の狂気、あるいは集団形成の核に存在する特異な人格的威力「カリスマ」。そのカリスマという概念を理論、実例の二部に分けて考察した一冊。理論編の方はウェーバーからデュルケム、ル・ボンの社会学からフロイト心理学まで駆使してカリスマを説明しようとしているが、範囲が広すぎてどことなく漠とした印象を受ける。そういう意味ではヒトラー、チャールズ・マンソン、ジム・ジョーンズを例にとった実例編の方が面白く読めるかな。参考にされている説こそ時代を感じるけど、カリスマという見えないものに形を与えようとしている考察は面白い。2022/06/20

紡木しほ

4
人にはもともと交感の欲求があり、これらを解消するひとつの手段となるのがカリスマ運動だ。アイドルのような、現代においてコンテンツとして消費されているカリスマはシャーマニズムとよく似ているが、制度的に機能している限りは健全なカリスマ運動といえるだろう。社会構造が歪みひとびとが抑圧されつづけることで交感の欲求が満たされなくなると、カリスマは神格化され指導者として権力(権威)を持ち始める。カリスマと聞くとヒトラーを連想するように、カリスマそのものが危険だと思いがちだが、力を与えてしまうのは社会構造なのである。2022/04/28

らる

3
カリスマ=世俗的世界の疎外と孤立の外にある「根源的な超越の瞬間をもたらす直接的エクスタシーの経験」/人は理性でなく「心と心の通じ合い」が基礎で、それ無しの生に醍醐味はなく、行動力も生まれない。すなわちカリスマは人にとって不可欠である/恋愛が最も効果的なカリスマへの欲求の満たし方である/他の選択肢には消費行動、国家、芸術、芸能、スポーツ、宗教などがある。しかしこれらは、直接的な身体をもった他者との交感と比較すれば、見劣りするものである/カリスマは人にとって不可欠。なので問題は「どのような形態をとるか」である2021/12/18

Go Extreme

1
理論編: あるがままの人間―情念の社会理論   非合理なものの社会学―マックス・ウェーバーとエミール・デュルケム   催眠と群集心理学―メスマー、ル・ボン、タルド エディプスとナルシス―フロイトの群集心理学 カリスマは精神の病か、それとも再社会化か   カリスマの総合理論 実例編: 「取り憑かれた従者」―アドルフ・ヒトラーとナチ党 「愛こそわが裁き」―チャールズ・マンソンとファミリー   「あなたが知る唯一の神」―ジム・ジョーンズと人民寺院   「聖なるものの技術者」―シャーマンと社会   今日のカリスマ2022/01/23

R

0
チャールズ・マンソンのファミリーや、ジム・ジョーンズの人民寺院など、ウィキペディアでは到達できない分析が楽しめる。多くの人がカリスマになぜ引き付けられるのかというテーマは同時にほかの多くの人はなぜ引き付けられないかというテーマを説明することにつながる。2022/07/10

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