ちくま学芸文庫<br> リベラリズムとは何か

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ちくま学芸文庫
リベラリズムとは何か

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510402
  • NDC分類 309.1
  • Cコード C0110

出版社内容情報

政治思想上の最重要概念でありながら、どこか曖昧でつかみどころのないリベラリズム。その核心をこのうえなく明快に説く最良の入門書。本邦初訳。

内容説明

政治理論の本流に位置し、現代において最も重視される思想であるリベラリズム。だが、その中身はどこか曖昧で理解しづらく、「リベラリズムとは何か」という問い自体が一つの争点であり続けてきた。ときに互いに矛盾する内容すらはらむ、この思想の核心はいったいどこにあるのか。本書では、「リベラリズム」という用語自体の歴史的変遷や思想的広がりを五つの層という視点から捉えなおし、そこに七つの中核的概念を見いだしていく。リベラリズム研究の泰斗が、その起源・展開・内実をていねいに解きほぐし、読者を深い理解へと導く画期的入門書。日本語版への序文と懇切な訳者解説を付す。本邦初訳。

目次

第1章 甍連なる大御殿―多様性の確認
第2章 リベラルの物語
第3章 リベラリズムという重層
第4章 リベラリズムの形態学
第5章 リベラルの名士達
第6章 哲学的リベラリズム―正義の理想化
第7章 悪用、誹謗、堕落―リベラリズムの苦境

著者等紹介

フリーデン,マイケル[フリーデン,マイケル] [Freeden,Michael]
1944年生まれ。イギリスの政治思想家。イスラエルのヘブライ大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号(D.Ph.)取得。同大学マンスフィールド・カレッジで長年教授職をつとめ、現在は、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院所属。ニューリベラリズムやイデオロギーの研究で広く知られる

山岡龍一[ヤマオカリュウイチ]
1963年生まれ。放送大学教授

寺尾範野[テラオハンノ]
1981年生まれ。早稲田大学准教授

森達也[モリタツヤ]
1974年生まれ。神戸学院大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

34
2015年。200年前のスペインで、政党を意味するリベラレス(liberales)以来、公共の舞台に上がるようになった(011頁)。リベラリズムは他者の苦境と福祉に対する配慮をも肯定し、社会内部の社会的差異に敏感であるべきだと主張している(025頁)。重要なのは、人間が自然権をもって生まれてくるという、ロックや他の17C思想家の主張(045頁)。最も重要なは自由であり、理想は、普及している民族自決や自治の教義に移植された(058頁)。2021/04/16

うえ

7
リベラリズムは、「ソ連崩壊後に多くの旧共産主義国を惹きつけた」。しかしリベラルの伝統がないポーランド、ハンガリー、チェコ等では「歪曲された形態のリベラリズムが定着した」という。「豊かさに関する想像上の「西欧」モデル」が魅惑的に映った。しかしこれらの国では「国家はすべての社会的不正義の代理人」と見なされたため、国家に依拠せざるを得ない福祉リベラリズムが全く繁栄しなかった。ロシアでも旧ソ連邦の国でも、勘違いした自由主義を取り入れた結果、失敗し、西欧に対する逆恨みが肥大化してしまった。陰謀論が流行るはずである…2023/04/12

Yuki2018

6
自民党から左翼までリベラルを自称する人は多いが、その定義は曖昧だ。本書ではリベラリズムを5層の合成物とみる。私的領域の不可侵を基底とし、その上に所有と蓄財の権利・個性の発展・公共善・複合的アイデンティティが重なる。5層のどこに重きを置くかで違いが生まれ、一部を過度に強調した似非リベラル(例えばネオリベラリズム)を批難する。第5層=マイノリティ・特殊性を優先する現代のリベラリズムには現実的な解決がない、という率直な評価は印象的。なお、最初の二章を中心にグーグル翻訳のような文章が多くて読みづらい。2021/07/17

iwtn_

5
そういえば比較的リベラルを自認していたけど、それが何だったのか曖昧だったので、ちょうど良いと思って購入。副題の通り小著であるがゆえに好著。形態学的アプローチという手法で、端的にリベラリズムについてまとまっている。素晴らしいと思う。 2章で歴史的な現れ方を5枚の紙の比喩を使って表現している。また、3章でその中核を7つにまとめ、自由、合理性、個性、進歩、社会性、一般的利益、権力とし、様々なバリエーションがある場合にそれらを調整したものとしている。 今後の考える上での出発点となりそう。2021/03/24

Go Extreme

4
甍連なる大御殿―多様性の確認:勝利したのか 誘惑 過剰状態 響き サンプリング 敵視・イデオロギー・哲学 形態学 諸制度 リベラルの物語:前史 社会的・経済的・文化的変容 書観念の結合 米国のリベラリズム リベラリズムという重層:第一~第五の層 ディレンマ リベラリズムの形態学:透過性のある境界 リベラルの中核 精確なものと曖昧なもの リベラルの名士達:偉人達 哲学的リベラリズム―正義の理想化:基本的前提 ロールズ 中立性 生の基準 悪用、誹謗、堕落―リベラリズムの苦境:行き過ぎ傲慢 フィナーレ2021/04/04

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