ちくま学芸文庫<br> 十五年戦争小史

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ちくま学芸文庫
十五年戦争小史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510068
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0121

出版社内容情報

満州事変、日中戦争、アジア太平洋戦争を一連の「十五年戦争」と捉え、戦争拡大に向かう曲折にみちた過程を克明に描いた画期的通史。 解説 加藤陽子

内容説明

戦争は、誰によっておこされ、どのように展開したか―。本書では、1931年の柳条湖事件の謀略に始まり、45年ポツダム宣言受諾と降伏文書調印によって終わった一連の戦争を「十五年戦争」と呼び、その曲折に満ちた過程と全体像を克明に描く。アジア覇権主義を掲げる日本軍部と対米英協調路線の宮中グループとのせめぎ合い、マスコミの報道によって国内で急速に高まる排外主義、アジア太平洋戦争へと向かう御前会議のありよう…。満州事変、華北分離、日中戦争、アジア太平洋戦争で構成される各部には年表、関係地図を付し、制度や組織の変遷、人事の系統図なども適宜配した。長年読み継がれてきた画期的通史。

目次

1 満州事変(大日本帝国;十五年戦争の発端;戦線の拡大;上海事変と満州国;排外主義と軍国主義;国際連盟脱退と熱河・河北省侵攻)
2 華北分離(非常時;満州帝国;華北分離工作;準戦時体制)
3 日中戦争(日中戦争の全面化;日中戦争の行き詰り;東亜新秩序と第二次世界大戦;日独伊三国連盟;日米交渉;対米英蘭戦の決定)
4 アジア太平洋戦争(開戦と緒戦の勝利;連合国軍の反攻;大東亜共栄圏;中国・満州・朝鮮・台湾;日本ファシズム;戦線の崩壊;ポツダム宣言と原爆投下;降伏)

著者等紹介

江口圭一[エグチケイイチ]
1932‐2003年。名古屋市生まれ。歴史学者。京都大学文学部史学科を卒業ののち、同大学大学院文学研究科にて日本近現代史を専攻。京都大学文学博士。愛知大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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樋口佳之

54
第一段階である満州事変は、柳条湖事件の謀略/第二段階である日中戦争は、盧溝橋事件という偶発的衝突/第三段階であるアジア太平洋戦争は…四回の御前会議を積み重ね、昭和天皇以下の宮中・政府・軍部の最高首脳がその意志を一致させ、天皇の…聖断のもとに決行された。聖断によるアジア太平洋戦争の決行は昭和天皇に重大な戦争責任/文庫化に合わせての電子化。ありがたい。/アジア太平洋戦争下に日本本土で餓死した日本国民は一人もなく/著者はここから嫌戦感は広がっても反戦とはならなかったと繋げるのだけどどうなのかな2021/11/27

Michael S.

13
1986年に刊行され98年時点で24刷と版を重ねた名著の文庫化.著者が講義用として講義回数にあわせて24章,各章原稿用紙16枚部分にまとめ,簡潔でバランスの良い記載になっている.アジア太平洋戦争の敗戦を画期として戦後日本が出発していることを前提とすれば,今リアルタイムで起こる政治・社会的現象を考察するためには,満州事変から敗戦までの政治的経過を正しく認識し参照することは重要だと思う.残念ながら高等学校以下の学校教育でこの時代に関しては量的質的に全く不十分だと思う.多くの若い人に読んで欲しい.超オススメ. 2021/07/07

瓜月(武部伸一)

7
加藤陽子先生が「座右に置いてもらいたい本」と激賞する昭和戦争通史。特に満州事変から日中戦争拡大までの流れなど、時系列に沿って再確認。このあたり昭和史を学ぶ際に重要な時期であり、常に認識を補強しなければと思う。本書の白眉は著者江口圭一先生が第1版から第2版の改定で補強した部分、15年戦争3千万人の死者に対し最も責任を負うべき人物は「昭和天皇」だと明らかにした点。明治憲法下で天皇は政治責任を負わないとの論者に対し、江口先生は事実をもって、戦争の開始・拡大の局面で昭和天皇自身が意思決定していた事を明らかにする。2020/12/06

門哉 彗遙

5
部隊名人名階級が続けて書かれていると何処から何処までか名前なのか、声に出して読まないと分からなかったり、漢字だらけの文語体があったりして、なかなか頭に入ってこなくてしんどかった。特に名前の羅列では、いったいどんな人物だったのかも伝わってこないので、一人一人自分で調べる必要性を感じたが、そこまでする余裕はなかった。しかし、この15年間の間になし崩し的にまた怒濤のように破滅に向かっていったことはよく体感できた。この先生の講義を受けてみたかった。2023/07/14

Kooheysan

2
1931.9.18-1945.9.2までの足かけ15年に渡る日本の「戦争」の歴史。丁寧な事実の説明(年表や地図もきちんとあります)で構成されており、またところどころ筆者の「考え」がきちんと具体的な根拠をもって語られています。この歴史をまずはきちんと身につけないと語れないことはたくさんあるように思えます。2023/04/09

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