ちくま文庫
積読こそが完全な読書術である

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480440891
  • NDC分類 019
  • Cコード C0195

出版社内容情報

まずはこの本を読んで、堂々と本を積もう。

うしろめたさを乗り越え、情報の濁流に抗う読書論!

解説 三宅香帆



千葉雅也氏 推薦

「読まずに積んでよい。むしろそれこそが読書だ。

人生観を逆転させる究極の読書術!」



読めないことにうしろめたさを覚える必要などない──情報が濁流のように溢れかえり、消化することが困難な現代において、充実した読書生活を送るための方法論として本書では「積読」を提案する。原理的に「完読不可能」である矛盾を内包する書物という存在を前に、人はいかに読書するのか。「ファスト思考の時代」に対抗する知的技術としての積読入門!

解説 三宅香帆



【目次】

はじめに



第一章 なぜ積読が必要なのか

 情報の濁流に飲み込まれている

 読書とは何だったろうか

 情報の濁流のなかのビオトープ

 蔵書家が死ぬとき、遺産としての書物



第二章 積読こそが読書である

 完読という叶わない夢

 深く読み込むことと浅く読むこと

 ショーペンハウアーの読書論

 「自前」の考えを作る方法

 

第三章 読書術は積読術でもある

 一冊の本はそれだけでひとつの積読である

 読めなくていいし、読まなくてもいい

本を読まない技術

積読のさらなるさまざまな顔



第四章 ファスト思考に抗うための積読

 デジタル時代のリテラシー

 書物のディストピア

 積読で自己肯定する



おわりに

解説 さあ、混沌を生きましょう 三宅香帆

内容説明

読めないことにうしろめたさを覚える必要などない―情報が濁流のように溢れかえり、消化することが困難な現代において、充実した読書生活を送るための方法論として本書では「積読」を提案する。原理的に「完読不可能」である矛盾を内包する書物という存在を前に、人はいかに読書するのか。「ファスト思考の時代」に対抗する知的技術としての積読入門!

目次

第一章 なぜ積読が必要なのか(情報の濁流に飲み込まれている;読書とは何だったろうか;情報の濁流のなかのビオトープ;蔵書家が死ぬとき、遺産としての書物)
第二章 積読こそが読書である(完読という叶わない夢;深く読み込むことと浅く読むこと;ショーペンハウアーの読書論;「自前」の考えをつくる方法)
第三章 読書術は積読術でもある(一冊の本はそれだけでひとつの積読である;読めなくていいし、読まなくてもいい;本を読まない技術;積み読のさらなるさまざまな顔)
第四章 ファスト思考に抗うための積読(デジタル時代のリテラシー;書物のディストピア;積読で自己肯定する)

著者等紹介

永田希[ナガタノゾミ]
著述家、書評家。1979年、アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。書評サイト「Book News」主宰。本書『積読こそが完全な読書術である』でデビュー。2024年12月に急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kanonlicht

49
いよいよ積読が200冊に届きそうな状況になり、手に取った積読肯定本。タイトルにもある「完全な読書」なんてものはそもそもあり得ないという先人たちの思想から、積読とは広義の読書、むしろ読書が積読の一部だと説く。現代の情報の濁流のなかで、ビオトープ的に自らのテーマや趣味を隔離する方法=積読なので、必ずしも本そのものを保管しなくていいし、書店や図書館、なんならネット上で「いつか読みたい」と存在を認識しているのも積読だという。そこまで言われると、読み切れない量を物理的に積んでいることがやっぱり後ろめたくなってくる。2026/05/02

はっせー

34
本書は著述家の永田さんが積読についてまとめたもの。永田さんが提唱しているのが、ビオトープ的積読環境。キーワードは「自律」。あれも読みたいこれも読みたいとアルゴリズムなどに振り回されるのではなく、自分で読みたい本を見つけ、積読。それがビオトープ的積読環境。読んでいて、知識の幅広さと展開が面白くて、いろんな所にブックイヤーしてしまった。本書のイメージを伝えるとしたら、<読書を再定義する>かなと思う。私たちが抱く読書。そのイメージを変え、本を決める作業や積読作業も読書に昇華させる。2026/05/21

ふるい

9
情報の濁流に抗い、自分なりの方向性を持った「ビオトープ的積読環境」を構築すること。書物とはそもそも「読む」と「積む」のあわいに存在するものなのだから、本を積むことにうしろめたさを覚えずともよいのです。2026/05/17

せらーらー

9
著者のことを存じ上げず読み始める。「完全な読書などない」と諭され、全ての読書は未読であるとおっしゃる。読めない後めたさの正体や「本と本の関係性」ビオトープの構築、「書物そのものが読書の時間を閉じ込めたひとつの資産」なんて、豊かな捉え方だなぁ。「おわりに」でコンピュータプログラムも貨幣も、広義の「書物」であり、それらも「積読」にして議論するのはまた改めて、と書いてあった。それなのに最後の最後、解説で著者が亡くなっていたことを知り、慌てて著者近影をみた。惜しい人を亡くした。参考文献の幅の広さ、多様さに驚愕 。2026/05/07

Kooheysan

9
積読(積ん読/つんどく)することで感じる「うしろめたさ」というところからスタートし、自分の心地よい本の集まり(自分の蔵書)を、守りながら攻めながら、そして新陳代謝を繰り返して「自律的積読環境」として構築していこうという話。本を注文する!堂々と積む!いい主張です(笑)。よく目にする読書についての書籍についての解説もあり、何だか得した気分になりました。で、最後の最後にタイトルの回収が来る、と。本屋さんでたまたま出逢えました。いい本を読めました。2026/04/30

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