ちくま文庫<br> 積読こそが完全な読書術である

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ちくま文庫
積読こそが完全な読書術である

  • 永田 希【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 筑摩書房(2026/04/11発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480440891
  • NDC分類 019
  • Cコード C0195

出版社内容情報

まずはこの本を読んで、堂々と本を積もう。

うしろめたさを乗り越え、情報の濁流に抗う読書論!

解説 三宅香帆



千葉雅也氏 推薦

「読まずに積んでよい。むしろそれこそが読書だ。

人生観を逆転させる究極の読書術!」



読めないことにうしろめたさを覚える必要などない──情報が濁流のように溢れかえり、消化することが困難な現代において、充実した読書生活を送るための方法論として本書では「積読」を提案する。原理的に「完読不可能」である矛盾を内包する書物という存在を前に、人はいかに読書するのか。「ファスト思考の時代」に対抗する知的技術としての積読入門!

解説 三宅香帆



【目次】

はじめに



第一章 なぜ積読が必要なのか

 情報の濁流に飲み込まれている

 読書とは何だったろうか

 情報の濁流のなかのビオトープ

 蔵書家が死ぬとき、遺産としての書物



第二章 積読こそが読書である

 完読という叶わない夢

 深く読み込むことと浅く読むこと

 ショーペンハウアーの読書論

 「自前」の考えを作る方法

 

第三章 読書術は積読術でもある

 一冊の本はそれだけでひとつの積読である

 読めなくていいし、読まなくてもいい

本を読まない技術

積読のさらなるさまざまな顔



第四章 ファスト思考に抗うための積読

 デジタル時代のリテラシー

 書物のディストピア

 積読で自己肯定する



おわりに

解説 さあ、混沌を生きましょう 三宅香帆

内容説明

読めないことにうしろめたさを覚える必要などない―情報が濁流のように溢れかえり、消化することが困難な現代において、充実した読書生活を送るための方法論として本書では「積読」を提案する。原理的に「完読不可能」である矛盾を内包する書物という存在を前に、人はいかに読書するのか。「ファスト思考の時代」に対抗する知的技術としての積読入門!

目次

第一章 なぜ積読が必要なのか(情報の濁流に飲み込まれている;読書とは何だったろうか;情報の濁流のなかのビオトープ;蔵書家が死ぬとき、遺産としての書物)
第二章 積読こそが読書である(完読という叶わない夢;深く読み込むことと浅く読むこと;ショーペンハウアーの読書論;「自前」の考えをつくる方法)
第三章 読書術は積読術でもある(一冊の本はそれだけでひとつの積読である;読めなくていいし、読まなくてもいい;本を読まない技術;積み読のさらなるさまざまな顔)
第四章 ファスト思考に抗うための積読(デジタル時代のリテラシー;書物のディストピア;積読で自己肯定する)

著者等紹介

永田希[ナガタノゾミ]
著述家、書評家。1979年、アメリカ合衆国コネチカット州生まれ。書評サイト「Book News」主宰。本書『積読こそが完全な読書術である』でデビュー。2024年12月に急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kanonlicht

60
いよいよ積読が200冊に届きそうな状況になり、手に取った積読肯定本。タイトルにもある「完全な読書」なんてものはそもそもあり得ないという先人たちの思想から、積読とは広義の読書、むしろ読書が積読の一部だと説く。現代の情報の濁流のなかで、ビオトープ的に自らのテーマや趣味を隔離する方法=積読なので、必ずしも本そのものを保管しなくていいし、書店や図書館、なんならネット上で「いつか読みたい」と存在を認識しているのも積読だという。そこまで言われると、読み切れない量を物理的に積んでいることがやっぱり後ろめたくなってくる。2026/05/02

はっせー

37
本書は著述家の永田さんが積読についてまとめたもの。永田さんが提唱しているのが、ビオトープ的積読環境。キーワードは「自律」。あれも読みたいこれも読みたいとアルゴリズムなどに振り回されるのではなく、自分で読みたい本を見つけ、積読。それがビオトープ的積読環境。読んでいて、知識の幅広さと展開が面白くて、いろんな所にブックイヤーしてしまった。本書のイメージを伝えるとしたら、<読書を再定義する>かなと思う。私たちが抱く読書。そのイメージを変え、本を決める作業や積読作業も読書に昇華させる。2026/05/21

imakiraku

21
若くして亡くなられた書評家・永田希さんの一冊。本書は200頁強でありながら参考文献が非常に多く、書評家としての矜持や自信を垣間見たように感じました。 出版不況と言われる一方で、毎年出版される本は増え続け、さらにネット上にも膨大な情報があふれる現代を、著者は「情報の濁流」と表現しています。その濁流の中で全てを飲み込もうとするのではなく、自分だけのビオトープ(環境)を構築し、積読も含めて読書を楽しむことの大切さを説いた一冊だと感じました。積読も表題や装丁を眺めているだけでも幸せな時間ってありますよね🍀📚2026/07/17

マカロニ マカロン

19
個人の感想です:B+。積読本に関する読書会参考本。「積読」という言葉には後ろめたい響きがある。しかし本書は表題の通り積読も読書だと肯定的に捉える。日本の年間出版点数は約7万点。それ以外に映画、テレビ、新聞そしてインターネットという「情報の濁流」に飲み込まれているのだから、読めないのは当たり前。そもそも本はすぐに読まれることを前提に作られておらず、長く保存されることを目的に編まれてきた。但し、不潔な環境に本を置く(本の虐待)ではなく、ビオトープ的な本を育て、時には放出するような「箱庭」的な積読を提唱している2026/07/17

Kooheysan

16
積読(積ん読/つんどく)することで感じる「うしろめたさ」というところからスタートし、自分の心地よい本の集まり(自分の蔵書)を、守りながら攻めながら、そして新陳代謝を繰り返して「自律的積読環境」として構築していこうという話。本を注文する!堂々と積む!いい主張です(笑)。よく目にする読書についての書籍についての解説もあり、何だか得した気分になりました。で、最後の最後にタイトルの回収が来る、と。本屋さんでたまたま出逢えました。いい本を読めました。2026/04/30

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