ちくま文庫<br> 戦争と漫画 銃後の物語

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ちくま文庫
戦争と漫画 銃後の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480440426
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

出征、疎開、空襲……戦地とは異なる戦いがここにもあった。漫画家がつまびらかにする、蝕まれていく日常の平穏。戦後80周年の精選アンソロジー。

【収録作家】こうの史代/伊藤重夫/大島弓子/滝沢聖峰/古谷三敏/石坂啓/水木しげる/おざわゆき/巴里夫/近藤ようこ(原作:坂口安吾)/伊藤潤二/滝田ゆう



巻末エッセイ 中島京子



カバーイラスト 近藤ようこ「戦争と一人の女」より/カバーデザイン 重実生哉



【目次】



こうの史代『この世界の片隅に』(第6回、第7回、第9回)

伊藤重夫『ゆきものがたり』

大島弓子『七月七日に』

滝沢聖峰『東京物語』(第14話 「靴音」)   





古谷三敏『寄席芸人伝』(「棒手振り志ん弥」)

石坂啓『八月の友人』

水木しげる『村の朝鮮人』

おざわゆき『あとかたの街』(第18話「消せない灯り」)





巴里夫『疎開っ子数え唄』

坂口安吾・原作 近藤ようこ・画『戦争と一人の女』(抄)

伊藤潤二『脱走兵のいる家』

滝田ゆう『寺島町奇譚』(「蛍の光」)



編者解題 山田英生

巻末エッセイ 「銃後」を想像する、よすがに 中島京子

内容説明

出征、疎開、空襲、困窮する生活…戦地とは異なる戦いがここにもあった。漫画家がつまびらかにする、蝕まれていく日常や平穏。戦後80周年の精選アンソロジー。

著者等紹介

山田英生[ヤマダヒデオ]
1968年生まれ。「内外タイムス」「アサヒ芸能」記者などを経て、書籍・コミックの企画編集、雑誌記事の取材執筆に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

道楽モン

58
ちくま文庫の漫画アンソロジー。山田英生の選は、あらゆる媒体に目を凝らし、実に有り難い。選ばれた作品はどれも本当に素晴らしい。今回は『戦争と漫画』というカテゴリーで全3巻。本書は2巻目で、最終巻は2025年8月8日発売予定。戦後80年を迎えているので、当事者たちはほとんどが鬼籍に入っている。漫画という表現および表現者たちは、悲劇でしかない戦争の経験世代から、人間の愚かしさや虫けらの様に殺される庶民の悲惨さ、差別に代表される狂った世論に蹂躙された人々の悲哀など、異議申し立てを確実に受け継いでいる。2025/08/05

天の川

57
12名の漫画家のとてもその人らしい作品揃い。既読はこうの史代『この世界の片隅に』・大島弓子『七月七日に』・巴里夫『疎開っ子数え唄』。石坂啓と水木しげるの戦時中の朝鮮人差別を扱った作品は胸苦しく、伊藤潤二の脱走兵を匿うホラーは狂気じみて怖い。古谷三敏の「寄席芸人伝」では禁じられた演目が53もあり、戦意高揚落語があったことに唖然とした。近藤ようこは坂口安吾原作でいかにも♡巴里夫作品について。当時読んだのは月刊『りぼん』。他の作品とあまりにも雰囲気が違って衝撃を受け、トラウマ的に忘れられなかった作品だ。⇒2025/08/12

ぐうぐう

34
アンソロジー『戦争と漫画』第2巻。「戦地の物語」として戦場を舞台とする作品を収めた1巻に続き、今巻のテーマは「銃後の物語」。戦場以外にも戦争の影はあり、それはつまりどこであろうが戦争の影響を受けぬ場所がないことを物語っている。冒頭、こうの史代『この世界の片隅に』から抜粋されたエピソードが配置されている。戦時下にも日常があったことを描く本作は、その日常の存在から逆に戦争を照らそうとする。笑いを起こすはずの落語家達にも戦争は容赦なく忍び寄ることを描く古谷三敏「寄席芸人伝」。(つづく)2025/08/02

ryohjin

18
戦争を描いた漫画のアンソロジー第2巻。今回は、『銃後の物語』として戦時下の日本国内を描いた作品12編が集められています。平凡でおだやかな日々が次第に戦時色に染まり、それでも日常は続いていきます。出征があり、文化が統制され、空襲が始まり、学童疎開があり、食糧難や差別もあります。こうした状況での生活をそれぞれの作家がとらえ描いています。戦争を体験した世代が減りゆく中で、二度と同じ方向に歩き始めないためにも、その経験した苦しみや悲しみをこうした作品から読み取り継承していくことの大切さを感じました。2025/07/31

あたびー

17
巴里夫「疎開っ子数え唄」は、お手玉に入れた煎った豆のことで子供の時読んだとハッキリ思い出した。あの時も苦しくなるほど悲しくて、たぶん泣いた。伊藤潤二が戦争漫画を?と意外だったが、ちゃんと彼らしい結末が用意されていて、とても良かった。こうの史代「この世界の片隅に」は、どんな状況でも人間は少し笑うことをしながら生きるものだとおしえてくれる。それがリアリティだ。石坂啓「八月の友人」では、半島出身の友人に対する偏見に囚われるという現在進行形でもある問題で、ヘイトは外国人だけでなく日本人も苦しめるのだ。2025/08/28

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