ちくま文庫<br> 領土

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ちくま文庫
領土

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480440358
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

哀れな四肢欠損の少女らの蠢く闇夜の花電車(「市民薄暮」)、宝石の光沢を帯びる少年期の記憶の腫瘍(「真珠譚」)、途方もない全長で人を行き惑わせる冥府的地下街(「中央駅地底街」)……目も眩むような幻覚的イメージ、言葉の形象と韻律がいざなう迷宮的幻想小説集。現実と夢、記憶と幻視、揺籃期の故郷と見も知らぬ異国とが、鮮烈に錯綜し切り結ぶ、一度読んだら忘れられぬ10の麻薬的桃源郷を、山下陽子のコラージュ作品とともに。


【目次】

シャトー・ドゥ・ノワゼにて

尿 意

市民薄暮

真珠譚

百貨店残影

聖家族学園

甘露経

湖中天

中央駅地底街

先カンブリア



あとがき   

文庫版あとがき   

解説 来るべき小説――『領土』の衝撃  富岡幸一郎

解説 『領土』復権の義  山尾悠子 

内容説明

哀れな四肢欠損の少女らの蠢く闇夜の花電車(「市民薄暮」)、宝石の光沢を帯びる少年期の記憶の腫瘍(「真珠譚」)、途方もない全長で人を行き惑わせる冥府的地下街(「中央駅地底街」)…目も眩むような幻覚的イメージ、言葉の形象と韻律がいざなう迷宮的幻想小説集。現実と夢、記憶と幻視、揺籃期の故郷と見も知らぬ異国とが、鮮烈に錯綜し切り結ぶ、一度読んだら忘れられぬ10の麻薬的桃源郷を、山下陽子のコラージュ作品とともに。

著者等紹介

諏訪哲史[スワテツシ]
小説家・批評家・随筆家。1969年名古屋市生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。独文学者の種村季弘、美学者の谷川渥に師事。2007年に小説『アサッテの人』で群像新人文学賞・芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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rinakko

11
堪能した。狂おしい追想の中で途方に暮れる少年たちの姿を見送りながら、不可思議な言葉の連なりの間を揺蕩う心地は格別だった。あくまでも小説であることに拘った実験的な幻想小説であり、散文詩の方法を使って譜面のように文章を読ませる試みがされている。とりわけお気に入りは、思わず笑ってしまった(水の循環w)「尿意」や、ポール・デルヴォーの女たちみたいなマネキンの場面も好きな「百貨店残影」、度を超えた巨大彫刻群の眺めに慄く「聖家族学園」、無人の地下街にたたずみ少年の頃の記憶をたどり始める「中央駅地底街」。2025/07/29

ふるい

5
素晴らしかった。言葉のリズムと幻想と郷愁と。次第に詩のような形式へシフトしていくのは、小説という枠組みへの挑戦であった。 「市民薄暮」の電車の中に転がる欠損少女たちのイメージが凄まじい。「百貨店残影」は廃墟となったデパートのフロアを順番に巡るのが楽しい。最後の「先カンブリア」はいのちの予感に満ちた太古の海が目に浮かぶようで陶然となる。2025/08/24

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