出版社内容情報
芭蕉にとって、「おくのほそ道」とはなんだったのか。六百里、百五十日に及ぶ旅程を通して、芭蕉は大いなる人生観と出遭う。それは「不易流行」と「かるみ」だ。流転してやまない人の世の苦しみをどのように受け容れるのか。全行程を追体験しながら、その深層を読み解く。新書版『「奥の細道」をよむ』に、現代語訳と曾良随行日記を新たに付し、また大幅な加筆と修正を行った決定版となる。
内容説明
芭蕉にとって、「おくのほそ道」とはなんだったのか。六百里、百五十日に及ぶ旅程を通して、芭蕉は大いなる人生観と出遭う。それは「不易流行」と「かるみ」だ。流転してやまない人の世の苦しみをどのように受け容れるのか。全行程を追体験しながら、その深層を読み解く。新書版『「奥の細道」をよむ』に、現代語訳と曾良随行日記を新たに付し、また大幅な加筆と修正を行った決定版となる。
目次
第一章 「かるみ」の発見
第二章 なぜ旅に出たか
第三章 『おくのほそ道』の構造
第四章 旅の禊―深川から遊行柳まで
第五章 歌枕巡礼―白河の関から平泉まで
第六章 太陽と月―尿前の関から越後路まで
第七章 浮世帰り―市振の関から大垣まで
エピローグ―その後の芭蕉
曾良随行日記
著者等紹介
長谷川櫂[ハセガワカイ]
1954年熊本生まれ。俳人。朝日新聞俳壇選者、インターネット歳時記「きごさい」代表、神奈川近代文学館副館長、俳句結社「古志」前主宰。『俳句の宇宙』でサントリー学芸賞(1990)、句集『虚空』で読売文学賞(2003)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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