出版社内容情報
“珈琲文化”も“歌舞伎町映画街”も台湾人から生まれた。新宿西口闇市マーケットからはじまる、まちとひとの忘れ得ぬドラマ。解説 石榑督和
内容説明
敗戦までの50年間、日本の統治下にあった台湾。8万人あまりが“日本兵”として駆り出され、戦前から日本に内地留学をしていた者も多くいた。戦後、今度は一転“外国人”として扱われ、帰る場所を失った台湾人は、やがて駅前の闇市で財をなし、焼け野原に新たに構想された興行街・歌舞伎町をめざした―。モダンな名曲喫茶や“じゅく文化”を育んだ台湾人たちの、初めて明らかにされる貴重な時代証言。後日談を増補!
目次
第1章 “ルンバ”の青春 1945‐49―虚脱から再起へ(“やんちゃ”少年、内地へ留学する;ヤミ市から始まった戦災復興 ほか)
第2章 “地球座”から始まった歌舞伎町 1945‐49―理想と停滞(鈴木喜兵衛が描いた理想のまちづくり;林以文、“地球座”に出会う ほか)
第3章 「歌舞伎町」前夜 1950‐54―焦燥から光明へ(“博覧会”という宴のあと;駅前の“ヤミ市”去って、歌舞伎町に“青線”来たる ほか)
第4章 “じゅく文化”の裏に台湾人華僑あり 1955‐64―胎動から興隆へ(“じゅく文化”は名曲喫茶から;娯楽のまちと暮らしのまち ほか)
第5章 台湾人が愛した歌舞伎町 1965‐74―爛熟、そして変容(華僑ストリートになった花道通り;歌舞伎町の“ザ・台湾人華僑”たち ほか)
著者等紹介
稲葉佳子[イナバヨシコ]
1954年生まれ。博士(工学)。都市計画コンサルタンツ、法政大学兼任講師を経て、2008年よりNPO法人かながわ外国人すまいサポートセンター理事。専門は、まち形成史・外国人居住
青池憲司[アオイケケンジ]
1941年生まれ。映画監督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ta283
luce
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